農業研究本部

小麦α-アミラーゼ活性測定のための簡易迅速前処理方法

奥村 理、加藤 淳

北海道立農試集報.85,17-20 (2003)

 ドライケミストリー法による分析装置と組み合わせた小麦原粒に対応可能なα-アミラーゼ活性測定システムを開発するために、農業現場で活用しやすい簡易迅速な小麦α-アミラーゼ抽出方法について検討した。小麦α-アミラーゼの抽出は、麦専用ホモジナイザーを用いて、ジェネレーターと容器の位置関係を偏心2.0㎝、クリアランス4.0㎝として、ホモジナイザーの運転条件を回転数8,000rpm、破砕時間120秒とすることが適当であると判断した。本抽出方法とα-アミラーゼ活性測定装置を用いた場合、1点あたりの分析時間がおよそ12分、また連続操作することにより1時間あたり約25点(前処理装置2台稼動で35点)の分析が可能であった。


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