道南南部における水稲直播栽培の定着条件

岡田直樹、濱村寿史

北海道立農試集報．94，101-104 (2009)

　道南南部を対象に，水稲直播栽培導入の条件を検討した。道南地方では，離農の増大のもとで，水稲直播栽培等による作業効率化と農地利活用が重要となっている。水稲直播栽培導入の課題として，収量の向上，専用播種機の導入・利用体制の構築，水稲直播栽培に対応した水利・防除体制の実現が指摘され，また水稲直播栽培の定着には，湛水直播で420kg/10a以上の収量確保が必要と試算された。今後，集約作物を主部門とする水稲複合経営，及び地域ぐるみで分業化を徹底する営農集団において，水稲直播栽培導入の可能性が見込まれる。

→ 全文（PDF）