農業研究本部

根釧地方火山灰地における牧草地土壌の理化学的特性と施肥法に関する試験
第1報 チモシー及び赤クロバーの肥料3要素試験

早川 康夫、橋本 久夫

北海道立農試集報.4,9-19 (1959)

 根釧地方火山灰地の新墾地と経年畑の肥料3要素試験を行った。  その結果新墾地では燐酸の肥効が最も大きく、またチモシーで窒素にやや不足したが、加里は土壌中に相当多量に含まれ無加里とするも収量減をきたさなかった。経年畑における牧草は加里欠乏の障害が甚しく加里を充分に施用する必要があったが、燐酸は播種当年の初期生育を旺盛ならしめたほかは収量に影響するところ少なく、新墾地の場合と相反する傾向を生じた。  またチモシーは窒素の有無多少によりその収量が著しく左右せられたが、赤クロバーは窒素の施用(N3.75kg)により過用の害を受けかえって減収する傾向がみられた。


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