農業研究本部

菜豆の窒素施肥法改善に関する研究
第1報 菜豆の窒素施肥反応の特異性と条施施肥法の改善

岩渕 晴郎

北海道立農試集報.22,61-72 (1970)

 菜豆栽培品種の主流をなす矮性菜豆は、施肥窒素量の増加に従って収量を増加する が、ある範囲のところで収量の伸びが停滞する。しかしそれを越えてさらに用量を増すと再び収量が増加をはじめる特異的な施肥反応を示す。  窒素の多量施用は体内窒素濃度を開花後も高く維持し、これによって増収がみられた。しかしかかる多量の窒素施用は発芽や初期生育を著しく阻害する。  したがってこれらの改善策として開花以降の追肥を行なうことによって収量を高め うることを見出した。


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