極寒冷地域における放牧草地の維持管理法
第2報 排泄ふん中の窒素、りん酸、カリの土壌およひ牧草への移行
袴田 共之、平島 利昭、奥村 純一
北海道立農試集報.24,82-92 (1971)
放牧草地における地力維持や施肥管理技術を確立するためには、放牧に伴うふん尿 排泄物の評価がきわめて重要である。 本研究では、その一環として、とくに排泄ふん地点におけるふん→土壌→牧草への 窒素、りん酸およびカリ成分の移行について実態調査をした。 その結果排泄されたふんからのこれらの成分の放出は、初期にはふん中の水溶性部 分に由来するものが多く、ふんの乾燥固化が進むと、ふん自体の分解に伴って緩慢に 放出され、排ふん後3か月目でもなお土壌および牧草に影響を及ぼしていることがわ かった。
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