農業研究本部

天北地域における放牧導入割合別経営モデルの策定と経営経済的評価

坂東 健、佐竹 芳世、石田 亨、中村 克己

北海道立農試集報.75,31-36 (1998)

 放牧導入割合および繁殖方法の差異を基にして5タイプの経営モデルを策定した。必要草地面積は経営モデル間に大差がなく,放牧導入割合が高くなるにつれて,放牧草の利用量は著しく増加し,一方牧草サイレージと敷草の調製量,および畜舎内の糞尿産出量は著しく減少した。また,放牧導入割合が高くなるにつれて労働時間は減少し,安価な濃厚飼料を利用できることや機械の減価償却費と修理費,粗飼料調製の諸材料費などを節減できることから,所得金額は増加し所得率は向上した。


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