農業研究本部

菌核病

病害(かび)

症状の特徴

1)メロンのあらゆる部位で発生をみる(写真1,2,3)。罹病部位では総じて水浸状に腐敗し、やがて白色のかびやネズミ糞状の菌核が生じる。

2)写真4は培地上で形成された菌核病菌の菌核(Sclerotinia属)を、写真5には低温処理後に菌核から発芽した子のう盤(きのこ状)をそれぞれ示す。子のう盤の傘の部分からは細長い袋状の子のうが検出される。子のうが完熟した場合、子のうの中に子のう胞子が形成される。

発生しやすい条件

1)連作圃場で発生が多い。

2)気温が20℃前後で、降雨が続いたときに発病しやすい。

3)通気が悪い部分の茎葉、果実に発病しやすい。

地際茎部の病徴(白色かび、ネズミ糞状菌核)

写真1

地際茎部の病徴。白色のかびやネズミ糞状の菌核(矢印)が観察される。

果実の病徴

側枝の病徴

写真2 果実に現れた病徴。


写真3 側枝に現れた病徴。


菌核病菌の菌叢と菌核

菌核から発芽した子のう盤(きのこ状)

写真4

菌核病菌(Sclerotinia属)の菌叢と菌核。

写真5

低温処理後に菌核から発芽した子のう盤(きのこ状)。


目次へ戻る