【指導参考事項】
水田用コンバインの収穫時期と作業性能に関する試験成績 道立中央農業試験場 農業機械部 |
・ 目的
水稲のコンバイン収穫の場合、1日における時刻別の作業能率との関係を知り、1日の利用許容時間を明らかにする。
・ 試験方法
1. 試験期日 41年10月28日〜29日
2. 試験場所 岩見沢市 上野幌
基盤整備による、ほ場の均平化が不均一で作物の生育にむらがあった。表土が比較的軟弱でコンバインの走行が困難なほ場があった。
3. 供試作物 空育45号、31×13cm、移植
4. 供試コンバイン 日車NC-18B
刈幅2.1m 半装軌式
各部の調整は最適調整・標準調整
・ 試験結果の概要
1. 41年の場合、夜間の作業は晴天で風があり、作物付着水分も少なかったので、順調に作業できた。
2. 夜間作業は、刈り取り口損失が多くなるので照明装置の増加により、作業状態の確認を容易にすべきである。
・ 主要成果の具体的データー
時期別ほ場損失
・ 指導参考上の注意事項
1. 降雨や霧の多くない限り、昼夜をとおして刈り取り作業を実施すべきである。ただし夜間は作業能率が低下する。
2. コンバイン各部の調整については、日中は大気、作物条件の変化が多いため、絶えず調整に注意しなければならない。夜間は変化が少ないので、ほとんど一定の条件で作業できる。
3. 収穫物については、日中に収穫したものとを区別して、乾燥作業を実施する必要がある。