【指導参考事項】
はっか銹病防除時期試験成績
道立北見農業試験場病虫科

・試験結果の概要
 ⅰ 発生生態:冬胞子推が被害茎葉上の連作ほ場で越冬(融雪直後より6月末まで発芽するため、銹子腔と連作は場にのみ6月上旬より7月上旬まで発生して本病の発生源となり、続いて夏胞子推が連作ほ場に7月上旬より発生し、さらに輸作ほ場に多く、品種間では「まんよう」より「おおば」でやや多く、新品種の「ほうよう」でもかなりの発生を示して増加の傾向である。
 ⅱ 防除:従来指導の茎葉散布剤(ニッケル剤×600倍液またはフエニール錫剤(TPTA20%)500倍液)を10a当り100Lあて、はっか萌芽期(5月上、中旬)より銹子腔終息期(夏胞子推初発期)の7月中旬までの3回散布が銹子腔の発生を防止し、さらに夏胞子推の発生を軽減する。なお、集団一斉防除することが望ましい。