【指導参考事項】
昭和41年度発生にかんがみ注意すべき病害虫
農林省 北海道農業試験場
     道立(各)農業試験場

・ 目的
 本年の各調査によって知られた病害虫の発生を明らかにし、今後の病害虫防除に資する。

・ 試験方法
 病害虫発生予察要網の調査要領による。

・ 試験成果の概要
 ⅰ 発生概況:本年の低温、多雨傾向の気象により主として低温性のびょいが意が多発生したが、害虫は一般に少〜並発生に終わった。
 ⅱ 新たに報告された病害虫、てん菜斑点細菌病、麦北地モザイク病の新媒介昆虫としてのナカノウンカ、およびイネヒメハモグリバエ類似種が報告された。
 ⅲ 多発生した病害虫、いもち病、菜豆かさがれ病、豆類菌核病、ジャガイモ疫病の各病害が多発生し、イネのセジロウンカの異常多飛来アカザムグリハナバエの漸増発生が認められた。また、牧草病害虫としては、ウリハムシモドキ、クロバー黒葉枯病、クロバーウイルス病の多発がみとめられた。
 ⅳ 薬剤耐性の生じたもの、イネドロオイムシ、タネバエの薬剤耐性について検討が加えられ、その耐性の状態と分布が明らかにされつつある。