【普及奨励事項】
(1 適録)
 1. 北海222号の概要
系統名 北海222号 組合せ ヨネシロ×北海183号

長所
 1. 倒伏抵抗性大
 2. 葉いもち、首いもち病に強い
 3. 耐冷性(障害型)にも優れている
 4. 葉大きく直立型
 5. 良質、多収
短所
 1. 少肥栽培で穂数が少なく少収
 2. 生育後半に肥料切れすると葉枯やや多くなる。



採用地域および普及面積 道南南部地帯5.000ha、その他晩生種の配合品種として1.000ha
品種名/
形質
北海222号 対象
南栄
比較
新栄
早晩生 晩の晩(中生) 晩の晩(中生) 晩(中生の早)
草  型 中稈 偏穂数の中間型 ヤ長稈 偏重型  中稈 偏穂数型
出穂期 8月16日 8月16日 8月15日
稈  長 70cm 81cm 77cm
穂  長 16.1cm 16.4cm 15.2cm
穂  数 19本 18本 19本
芒の多少、長短 極稀、極短芒
ふ先色 淡褐 赤褐 赤褐
脱粒性
耐倒伏性 ヤ強
葉いもち病耐倒病性
首いもち病  〃 中〜弱
a当玄米重 47.4kg 43.8kg 44.2kg
玄米千粒重 22.9g 22.1g 21.3g
玄米品質 上下 中中 中中
食   味 ヤ良 ヤ良 ヤ良
調査地 北海道農業試験場
調査年次 昭和41〜44年の4ヶ年
品種候補名 未定
耐冷性(障害) ヤ強 ヤ強 ヤ強
  注) ( )内は奨励予定地帯での早晩生

 2. 北海222号の特記すべき特徴
 対象品種南栄の最大の欠点とされている倒伏抵抗性と品質(腹白)が改良され、収量性も高い。叉北海道では最上の食味を持つ南栄にくらべ劣らぬ食味を持っている。葉が大きく旺盛な生育を示し、草姿は直立型で大粒良質である。

 3. 道南地域で奨励品種の採用する理由
 道南地域での基幹品種南栄の品質、耐倒伏性、収量性いもち病並に晩生品種シモキタの品種対策として採用する。

 4. 北海222号の普及地帯図
 普及見込地帯図
 1) 数字は昭和43および44年の対南栄収量比率(標多肥平均)
 2) ◎育成地(札幌市)
    ○道南農試(渡島支庁管内大野町)
 3) 普及見込地帯は点線以南