【指導参考事項】
1. 公共用草地における技術確定調査ならびに現地実証試験
 −大規模草地の利用管理技術の指針、乳牛育成牧場−
           (乳牛の集団育成技術)
北農試草地開発第一部、同第二部、畜産部、農業物理部、中央農試畜産部、天北農試、根釧農試、新得畜試

これは大規模草地の利用管理技術の指針として、北海道(道央以南、道東、道北)を対象として大規模な乳牛集団を育成するための草地利用管理技術ならびに育成牛の飼養管理技術を体系的に整理したものである。
 作成にあたっては、北農試が担当した「大規模草地の利用管理技術の確立に関する研究」と、道立農畜試が担当した「公共用草地における技術確定調査ならびに現地実証試験」の調査結果を総合し取りまとめている。
 この研究は、北農試では昭和42〜46年、道立農畜試では昭和43〜46年の長期にわたり、公共草地の現地における調査と対策試験を通じて、大規模な草地利用技術と経営のあり方について具体的指針を明らかにすることを目的として取りあげている。
 この指針は昭和46年10月に未定稿として一部配付されたところもあるが、試験会議において若干訂正、補筆されたところもあるので、後日に訂正済みの本指針が畜普及所、関係町村などに配付される予定である。
 なお、大規模草地に関する試験研究も続行されているが、今後の研究に残された課題も少なくない。したがって、本指針はさらに検討し修正されることもあるので、利用に際してはこの点を留意する必要がある。