【指導参考事項】
黒蝕米発生要因の解明と防除対策試験 病理昆虫部、中央農試病虫部・中央農試稲作部・上川農試 |
・ 黒蝕米の発生要因を解明し、適切な防除法を確立する。
・ 試験方法
1. 圃場試験 (1) 品種間差異 (3) 薬剤防除 (2) 栽培法 (4) 発病条件 |
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2. 人工気象箱 | |
3. 室内試験 (1) 害虫の飼育、放飼 (2) 病原菌の接種、同定 |
病理 |
1. 被害部からはErwinid herbicolaが主体に分離される 2. しかし本菌は寄生性はなく、病原菌とは考えられない。 3. それ故、本症状は一般の寄生病という概念からはずれる。 |
害虫 |
1. 本症状の発現にはカメムシ類メクラカメムシ類が関与している可能性は高い。 |
品種・栽培法 |
1. 割れ籾と黒蝕米発生との関連については、品種間差異が認められるが、地域差もあるので、更に検討を要する。 2. カメムシ類以外の要因による黒蝕米の発生は完全に否定することはできないが、その点については検討を要す。 |
防除 |
1. 殺菌剤よりも殺虫剤が有効であった。 |
・ 主要成果の具体的デ−タ−
黒蝕米特別会資料参照
・ 応急対策
1. 出穂始より7〜10日おきに2〜3回薬剤を散布する。
2. 畦畔はもとより圃場周辺の雑草地にも散布する。
3. 防除剤としてはMPP乳剤50%の1000倍液を10a当り100l以上散布する。なお、散布にあったては安全使用基準を守ること。