【指導参考事項】
・ 課題名 水稲育苗施設に関する試験3 −灌水器具に関する調査−

・ 試験方法
供試機 散水器具 G 20型ノズル、シューペリアノズル、
エルメコノズル、スーパーフィールドノズル
揚水ポンプ MEP−50 揚程35m、最大揚水量470l/min
ヒドロ550A 揚程40m、最大揚水量400l/min
試験条件 調査場所
測定法
配管高さ
ノズル間隔
吐出圧力
ビニールハウス(5m巾)
19×13cnバット、20cm方眼に並べ水量を計測
1.5m
1.0m
2.0〜3.0kg/c㎡


・ 試験結果
 1. ノズルの吐出圧力が、4kg/c㎡の範囲では、圧力と吐出量に相関が見られる。
 2. ノズルの間隔を広くすると同一圧力でも吐出量が増加する。しかし、間隔を広くしても吐出量が大とならないものもある。
 3. 散水分布は、直径5mの範囲で、中心部及び外周に少ない分布を示す特徴がある。
 4. 散水高さは、育苗管理上不都合の生じない位置とするが、およそ、1.5〜1.8mが良好である。
 5. 1ノズルの取付間隔は、中心分布をカバーする位置が必要で、5mの散布巾から、最低1mは必要である。
 6. 散水分布から、この種のノズルは、有効散布巾は60〜80%と考えられる。
 7. 吐出量は、最低4l/min 最高8l/minで、50mハウスでは、1m間隔に取付けるとすれば、200l〜410l/分が必要と考えられる。

・ 主要成果の具体的データ

・ 普及上の問題点
 低圧で降水量での散水が必要で、水量の確保を成分に検討し、できれば、貯水池、又は、流水を利用するのが望ましい。ノズルの間隔は、均一とし、ポンプ吸入口は、濾過装置を取付け、つまり等を生じない対策が必要である。