【指導参考事項】
1. 課題の分類 畑作 (機械) 2. 研究課題名 種子馬鈴薯貯蔵施設の利用試験 3. 期 間 (昭49〜 ) 4. 担 当 十勝農試農業機械科 5. 予算区分 道単 6. 協力分担 |
7. 目 的
種子ばれいしょを施設貯蔵し、良質種子を確保するための貯蔵法を明らかにし、合わせて施設関連機械を開発改良し、種子の予措を含めた一貫省力体系を確保する。
8. 試験方法
施設貯蔵庫構造
1) 鉄骨プレハブ造 | 貯蔵室 52.99m2 (148.37m3) バラ積 60ton 機械室 7.80m2 予備室 19.87m2 |
2) 壁・天井 | 断熱パネル、スタイルホ−ム、耐水ベニヤ |
3) 空気調和装置 | 三方向切横ダンパユニット 加湿湿度機連動 送風量85m3/min(最大) 〃 0.4m3/ton(貯蔵中) |
4) 供試品種 | エニワ |
5) 調査項目 | 温室度、腐敗量、減耗量、生育収量 |
9. 結果の概要・要約
1) 貯蔵量はミニコンテナ1600個(25kg)を用い40tonである。
2) 貯蔵中の温度は貯蔵開始11月12日より徐々に降下させ50日経過後に2.5℃とした。
3) 慣行貯蔵の温度は11月8〜7℃ 12月6〜4℃であったが1月中旬になり2.5℃となった。
4) 播種予定1ヶ月前の3月25日より1日当り0.5℃昇温させると16℃前後で催芽した。
5) 庫内温度は90%程度が良好と思われる。
6) 施設貯蔵中の減耗は約3.0%であった。
7) 慣行貯蔵に対して腐敗割合は1/5であった。
8) 貯蔵期間中消費電力は1日当り11.0kwであった。
9) 施設貯蔵種子は慣行貯蔵に対して萌芽期、開花始とも約7日生育が早かった。
10. 主要成果の具体的数字
図1 空調経路
図2 貯蔵温度経路(1月、3月、4月)
11. 今後の問題点
共同利用 選別機、カッテングプランタの粗作業体系化
12. 次年度計画(成果の取扱い)