７　目的　二重被覆資材に用いた場合の効果をみる。

８　試験方法
試　験　区:無被覆、ポリ(厚さ0.05m/m)、シルバーポリトウ60%、80%、90%遮光の計5区。
　　　　　 　処理時間4月23日〜29日、被覆面積1区1.2mx1.2m、1区2箱。
育　　　苗:「しおかり」を供試、播種量は浸漬籾200㏄/箱4月23日播種、施肥は基肥として3要素を箱当り1gづつ追肥として1.5ならびに2.5葉期に窒素を1gづつ施用。
本　　　田:5月26日移殖、栽植密度は平方メートル当り25株、株当り3本植え、施肥量窒素、りん酸、カリをそれぞれアール当り8kg、8kg、6kg施用。
温 度 測 定:12点式サーミスターを使用、気温ならびに地表下0.5㎝の地温を連続測定。
土壌水分の測定:採土器で播種後直ちに秤量し、105℃で24時間乾燥後再ぴ秤量、両者の重量差から計算。

９　試験結果
（イ）シルバーポリトウはポリにくらべて被覆中、地温は上り過ぎないし、また下り過ぎない。したがって、ポリの場合にしばしばみられた出芽時の高温障害や低温障害がかなり軽減されるものと思われる。
（ロ）出芽および苗立状況は、シルバーポリトウの方がポリよりも良好であった。
（ハ）土壌水分含量は、シルバーポリトウとポリの間に差がなかった。
（ニ）苗の生育はシルバーポリトウ#80でやや良化したが、出穂期には区間差がみられなかった。

10　主要成果の具体的数字

第1表　温　　度

※　40℃以上、5℃以下（持続すると出芽障害が発生する）

第2表　土壌中の水分含量

第3表　出芽状況

第4表　苗立状況（5月2日）