1.課題の分類   酪農(機械)
2.研究課題名   洗浄ポンプに関する性能試験
3.期     間   昭50年
4.担     当   十勝農試農業機械科
5.予 算 区 分   −
6.協 力 分 担   −

7.目 的
 温水ボイラ、ポンプ、ジェットノズルの組合せによる酪農機器洗浄機の特性を明らかにし、利用上の参考に供する。

8.試験方法
 1)期  日  昭和50年8月23、24、25日
 2)場  所  道立十勝農試、農業機械科実験室
 3)供試機  温水ボイラ(温度自動調整、最大80℃)
          ポンプ・ノズル2機種(1)キャトル・ウオッシャ
                        (ロッキー機工)
                      (2)ユニクリーン
                        (泉 鉄工)

9.結果の概要
 1)供試ポンプは2機種ともにプランジャタイプで、従来の方式に比べて潤滑油が加圧水中に流出しないような構造を有している。
 2)ポンプとジェットノズルの組合せは、従来迄据付方式であったが、供試機はハンデタイプであり、洗浄範囲が広い。
 3)ジェットノズルを通した吐出量はポンプ圧力20kg/cm2でキャトルウオッシャは13.5L/m、ユークリーンは15.0lLmであった。
 4)71℃の温水をポンプ圧力20kg/cm2で噴射するとノズルから3mのところで約10℃低下した。また52℃、10kg/cm2でも同様の傾向を示した。
 5)ノズルから噴射された後、対象物に与える圧力は、ポンプ圧力20kg/cm2で1m離れると15g/cm2、2mでは10g/cm2であった。
 6)ポンプ、ノズルを通過した温水の混入物量は2時間後で、両機種とも1mg/L以下であった。また工場用水は2mg/L以下であった。

10.主要成果の具体的数字

図1 吐出量(ジェットノズルを通した時)

図2 流出固型物量

11.今後の問題点
 牛体の洗浄、冬期温湯飲料水供給などの多目的利用

12.次年度の計画