1.課題の分類 乾燥 調製 2.研究課題名 脱粒とうもろこしの常温通風乾燥試験 3.期 間 48〜 4.担 当 北海道農試畑作部 5.予 算 区 分 別枠 6.協 力 分 担 なし |
7.目 的
ピッカシエラ、コンバイン等で圃場脱粒した、高含水率のとうもろこし子実を、品質を損なわずに乾燥する方法を実証的に明らかにする。
8.試験研究方法
(1)供試材料:ピッカシエラにより収穫した脱粒とうもろこし
品種:平原早生、生産者:芽室町 中美生 井上三幸
含水率27.8%W.B.
(2)供試施設
KONGSKILDE ラジアル型通風サイロ KCT20/24(5t)
通風増圧90cm
通風ブロア TRL-75、5.5KW
(3)測定項目 張込量、材料水分、層内温度、時間、風量
9.結果の概要・要約
(1)原料4.5tonを用い、間断通風と1回のローテイションにより、3週間で15%以下の製品となった。送風総時間は147.6時間であった。風量は初期水分kg当り0.084m3/s
(2)層内の水分ムラは大きかったが、穀温は高水分側で低く、品質の劣化は認められなかった。
(3)動力費の試算値は製品kg当り2.4円であった。
(4)ラジアル型サイロではサイロ上部に通風ムラがあった。
10.主要成果の具体的数字
1975年11月
ラジアル型通風サイロにおける脱粒とうもろこしの乾燥経過
位置別 水分・脂肪酸度(mgKOH/100g D.M)
位置 側値 |
1 | 2 | 3 | 4 |
水分 | 14.4 | 13.2 | 13.5 | 14.1 |
脂肪酸度 | 14.0 | 23.0 | 23.4 | 20.5 |
11.今後の問題点:30%以上の含水率での実証、高通条件での品質、他の穀類と併用する場合の混合、自動湿度制御
12.次年度の計画
あり