【指導参考事項】
1.課題の分類
2.研究課題名  水田除草剤の処理条件と薬害に関する試験及び調査
            (稲ワラ施用による水稲除草剤の薬害)
3.期  間  (昭52年)
4.担  当  上川農試水稲栽培科 同専技室
5.予算区分
6.協力分担

7.目  的
 上川北部で発生した薬害(葉枯)について調査試験をおこない結果を除草剤安全使用の資に供する。

8.試験方法
 1/5000aポットに稲ワラを混入、処理量0.8,12,16,24g/ポット、水稲除草剤13種類を処理時期を変えて、標準の5倍量(15kg/10a)散布。無排水無漏水栽培。一反復。

9.結果の概要、要約
 現在調査及び試験結果から上川北部の薬害は異常還元田でトリアジン系除草剤を散布したためと考えられ、トリアジン系とその混合剤について使用基準を策定したい。
  使用基準案
下記の場合、トリアジン系及びその混合剤は使用を避ける。
 1.砂質地や極端な漏水田。
 2.急激な温度上昇あるいは極端な高温(最高気温30℃以上)が続くか続くと予想される場合。
 3.軟弱苗を使用した場合。
 4.生ワラなどの新鮮有機物が過剰に施用され、透水不良により還元層が発達し、根の発育障害の出ている場合。

10.主要成果の具体的数字










(無








合)
稲ワラ施用量(1/5000aポット当り)(g)
              図中の数値は枯葉率 %
  図 稲ワラ施用による薬害