栗苗木育成技術試験
(昭41〜53年)補稿
道南農試・園芸科

1.試験操作について
 (1)各試験区共台木の育成は、初年度は秋期収穫直後の果実を露地苗畑に播種し、2年目萌芽伸長せるものをそのまま育成し3年目の4月上旬に堀取り、面根を10㎝程度に切りつめて接木畑に移植(1m×30㎝)、4年目の春に台木として供用した。
 (2)穂木採取時期では、夫々所定の時期に母樹より2年枝を採取し、水浸せる新聞紙に包みポリ袋に入れて0〜3℃の冷蔵庫で接木時期迄保管し、接木時には先端部と基部を除き中間部を2芽の長さで供用し、台木地上高10㎝高で接木した。
 (3)接木時期では。2月中旬採取の穂木を供用、台木地上高10㎝高で接木した。
 (4)接木部位では、2月中旬採取の穂木を供用5月中旬、夫々所定の部位に接木した。
 (5)台木種類では、夫々所定の台木に2月中旬採取の穂水をもって5月中旬に台木地上高30㎝高で接木した。
 (6)接木法では、切接法により接木後ビニールテープでしばり、ビニロウを切口に塗布した。

2.試験成績の図表
表1.穂木採取時期別活着率
  (イ)  年次別   (ロ)  4ヶ年平均

表2.接木時期別活着率
(イ)  年次別
  (イ)  次別    (ロ)  4ヶ年平均

表3.接木部位別活着率
   (イ)  年次別   (ロ)  3ヶ年平均

表4.台木種類活着率