草地てん菜機械化栽培基準(案)
1.適応する地域 草地酪農地帯でてん菜栽培可能地域
2.品種選定 夫々の地帯の奨励品種
3.採植様式 移植栽培としその地帯の栽培基準を適用する。
4.体 系 夏草地耕起 紫カブ栽培、翌春てん菜栽培
5.草地耕起
1)時 期 夏耕起とし1番牧草収穫後の7月初旬から8月中旬
2)土壌改良 土壌改良剤及び堆肥は、全面施用とし処理前に施用、改良剤の施用量は土壌条件に応じて決める。
3)根塊破砕 根塊の腐熟を促進させるため耕起前としロータリテイラー又はディスクハローで作用深7cm程度破砕する。
4)耕 起 耕起深30cm程度とし根塊の埋没を考慮する。なお、耕起後のほ場平坦及び作業能率を考慮するとレバーシブルプラウが望ましい。
5)整 地 耕起後の整地は、ディスクハロー2回掛けとする。
6.夏耕起後の飼料作物栽培
2番牧草が収穫できないので飼料確保のため紫カブを栽培する場合
1)砕土整地 小粒種子の10mm以下の土塊が60%程度になるようロータリハロー等による砕土、整地
2)施 肥 作条施肥とし施肥量は施肥基準による。
3)播 種 ベルト式精密播種機を利用し、播種量は50〜60g/10aとするが無間引の場合は30g/10aとする。
4)収 穫 茎葉をフォレージチョッパーにより除去し根部は、ビートハーベスタにより収穫する。
5)給飼方法 ルートカッタで細断し給与する。
7.てん菜栽培
1)砕土整地 前年耕起の牧草根塊を露出させないため作用深15cm程度としロータハローによる砕土、整地
2)施 肥 4畦用畦立て施肥機による作条施肥とし施肥量は施肥基準による。
3)移 植 4畦用高畦移植機で移植する。
4)除 草 草地跡てん菜栽培にあっては、牧草の雑草化が問題となるので、効果的除草剤を選定しローリングカルチベータの利用が望ましい。
5)病害虫防除 地帯の防除基準によるが茎葉を飼料として利用することを考慮する。
6)収 穫 茎葉と根部収穫を分け2ステージとする。
7)茎葉給飼 ビートトップサイレージ利用の場合、混合比は、ヘイの場合10%前後、コーンは25%とする。