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(1) | 一般栽培および特殊な栽培条件等における「くさび症状米」の発生状況調査(目的:発生原因の探索) |
(2) | 小昆虫放飼による「くさび症状米」再現試験(目的:発生原因の直接的な証明) |
(3) | 殺虫剤徹底散布による「くさび症状米」発生防止試験(目的:虫害であるか否かの確認) |
(4) | イネシンガレセンチュウの存在調査(目的:線虫による「黒点米」でないことの再確認) |
(1) | 以下の理由により、「くさび症状米」の発生原因は虫害ではないと考えられた。
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(2) | 以下の現象や傾向が観察されたので、「くさび症状米」の発生には虫害以外の要因が関与していると考えられた。 「くさび症状米」の発生は、 ①中苗栽培より成苗栽培で多かった、 ②紅変米の発生と相関があった、 ③収穫期が遅いほど多かった、 ④不明瞭ながら品種間差があった、 ⑤水田内の発生分布の偏りは、水深や水稲生育のわずかな不均一とほぼ一致した、 ⑥水田の雨よけ処理で発生が明らかに減少した、 ⑦育種材料中に著しい多発生が観察された。 | ||||||||
(3) | 「くさび症状米」は、0.01〜0.1%程度の粒率で広く発生している。 | ||||||||
(4) | 「くさび症状米」は粒厚選別によってある程度除くことができる。 |
(1) | 今後の発生原因解明作業の参考資料とする。 |
(2) | 「くさび症状米」は虫害ではないと考えられるので、虫害であるとの前提に立った殺虫剤散布などの防除対策は必要ない。 |
生理的、遺伝的要因も含めて「くさび症状米」の発生原因解明を行う必要がある。