|
1) | ウイルス検出のための検定時期と検定部位の検討 |
2) | 現地圃場における発病株からのウイルスの検出 |
3) | RIPA法試薬類および検定サンプルの保存方法の検討 |
RIPA法(表1)によるばれいしょのYモザイク病(PVY)および野菜類のモザイク病(TMV,CMV)の簡易検定技術を確立した。RIPA法の検定手順は以下のとおりである。
① | チューブに5mm角に切り取った検定葉を入れ,緩衝液中で磨砕する。 |
② | この磨砕液に5mm幅の検定用ろ紙の先端をつけ,ろ紙の1/2から2/3まで吸いあげる。 |
③ | ろ紙を引き上げ,はさみで下端約3mmを切り落とす。 |
④ | このろ紙を別のチューブに入った着色ラテックスにつける。 |
⑤ | 着色ラテックスが吸いあがり,ウイルスが含まれていると赤いバンドが検出される。 |
1) | ばれいしょからのPVYの検出
| ||||||||
2) | 野菜類からのTMV,CMVの検出
| ||||||||
3) | RIPA法試薬類および検定サンプルの保存法
|
1) | RIPA法(迅速免疫ろ紙検定法)によるばれいしょのPVYおよび野菜類のTMV,CMVの簡易検定技術を確立した。圃場における検定も可能で,10分で完了できる。 |
2) | ばれいしょ採種圃場におけるPVY感染株の識別に利用する場合,検定時期を開花〜開花3週間後までとし,1検体あたり2カ所検定する。 |
3) | 野菜類のTMV,CMVの診断のための検定は,定植2ヶ月までの初期感染株を対象に用いる。 |
4) | RIPA法に必要な試薬類一式は,必要に応じて配布できる。 |
なし