(1) | バ−ティシリウム黒点病罹病だいこんを破砕・搾汁した後の固形物をマイクロ高周波処理することにより、固形物の温度は70℃以上に達した(表−1)。 |
(2) | バ−ティシリウム黒点病罹病だいこんを破砕・搾汁した後の固形物をマイクロ高周波処理することにより、固形物中の病原菌を完全に殺菌できた(表−2)。 |
(3) | バ−ティシリウム黒点病罹病だいこんを破砕・搾汁した後の液汁を、流量調整槽で希釈し電離イオン化処理することにより、液汁中の総菌数を約100分の1に除菌できた(表−3)。液汁中の病原菌に対する除菌効果は不明であるが、総菌数の除菌効果と同程度(約100分の1)に除菌できるものと考えられる。 |
(4) | 園芸廃棄物処理施設の大型プラントでは、電離イオン化処理を行なう前に微生物処理行程があり、この処理の希釈および分解作用により、病原菌数が大幅に減少すると考えられる。また、その後電離イオン化処理した後に実際に河川に放流される際には、排液のBODは60mg/l以下になるように設計されている。 |
(5) | よって、園芸廃棄物処理施設の大型プラントにおいて、バ−ティシリウム黒点病罹病だいこんを破砕・搾汁した後の液汁中の病原菌は、大部分が除菌され、河川へ放流される排液中にはほとんど存在しないものと考えられた。 |