【普及奨励事項】

薄荷新品種作條設置試験

道立農試  北見支場

 

1. 目的
 薄荷新品種は越冬性強く、増殖率が極めて高いため連作した場合、芽立多く、栽植密度が密となり、極端に徒長や落葉をするので、これによる波紋を防止し得る畦巾および植巾を査察し、栽培法確立の資に供する。

2. 考察
 新品種涼風を使っての本試験から、作條設置による収量の低下なく、増収の傾向は認められるのであるが、顕著な差は示さなかった。しかし本年は試験圃場が稍旱魃の傾向にあり、草丈の伸長が充分でなかったため、無処理区は倒伏しなかったが、平年又は生育後期の降雨による倒伏の危険性が多いので、作條の巾については更に検討を要する問題であるが、一応、作條を設置して新品種を栽培すべきであり、なお、実際栽培においての作條の設置にはカルチベーターが使用されるのであるから、畦巾1.4尺~2.0尺、植巾4寸~8寸位が妥当と考えられる。