【普及奨励事項】
ビニール利用によるサイレージ製造試験成績
畜産部 |
道内生産サイレージの栄養価及安全なる調製法
1. 草サイレージ
(1) 栄養価
草種 | 水分 | IFE (kg) |
IFE中 D.T.P(g) |
赤クロバー 100 (良質なるもの) |
73.3 | 6.4 | 122 |
赤クロバー 100 (中質なるもの) |
77.3 | 7.4 | 111 |
赤クロバー 100 (不良なるもの) |
85.8 | 11.9 | 75 |
赤クロバー 80 チモシー、オーチャード 20 |
78.7 | 8.8 | 114 |
赤クロバー 50 チモシー、オーチャード 50 |
76.3 | 8.5 | 74 |
チモシー、オーチャード 80 赤クロバー 20 |
78.0 | 8.9 | 80 |
(2) 安全なる調製法
1954年度において草サイレージの調製技術に報告した如く、(1)刈取の適期 (2)予乾及び添加物 (3)細切と加圧などにより安全なサイレージ調製出来ることを、数多くの実験から例
証したがいまだこれらの点を充分実行することなくために失敗或いは、不良品質のサイレージが作られていることがあるのでここにその後の実際例について示す。
イ. 予乾及添加物
(予乾)
予乾は埋草原料の水分を適当な水準(6.8~7.4%)にし順調なる醗酵を期待するものであるが、一般に赤クロバーであれば開花盛期に刈取り、晴天日に2~3時間の予乾が適当で、
開花1~2割の時期では4~5時間を必要とする。曇天或いは降雨時において水分調整が充分でない時には、7~12%程度のふすま、米糠、ビートパルプなどの添加或いは10~20%
の乾草類の添加によって水分調製することが出来る。
一般に水分78%以上の原料草を詰め込むと、サイロの下部は多汁となりベトベトして、濃緑色を呈し酪酸醗酵により腐敗アンモニヤ臭をともない、手ざわりがわるく嗜好の乏しい物と
なり特にサイロの下部に排水口のついていないもの或いはビニール利用トレンチサイロの場合に品質が低下して利用率が減退するものである。
(添加物)
添加物として本道ではふすま、米糠、麦糠、玉蜀黍粉砕殻実類が適当とされる。これらにより乳酸発酵が順調に行われ、サイロ内の余分な栄養分の損失を防ぎ、乳牛に対する嗜
好度を向上させ利用率を向上させるに役立ち、安全な草サイレージ調製上において大切なことである。適期に刈取り2~3時間の予乾のクロバーでは2~4%、開花前の刈取りでは4
~5時間予乾したものに5~7%の添加したものは優良なるサイレージを作ることが出来る。
ロ. 高温醗酵
高温醗酵を未然に防ぐ方法としては適期の刈取を行い水分を65~75%に調製することと細切り及び加圧を充分に行う必要がある。又予乾しすぎて水分が60%以下の時にはカッターの
口より注水して適度の水分調整を行うことが最悪の条件下で必要であろう。
草種別処理法
草種 | 時期 | 生育期 | 刈取時水分(%) | 必要予乾時間 | 添加物(%) |
赤クロバー | 若刈 | 出蕾期 | 80~84 | 4~6 | 8~12 |
適期 | 開花(1/2)盛期 | 48~81 | ~34 | 2~4 | |
後期 | 開花後期 | 74~78 | 0 | 2~4 | |
チモシー又は オーチャードグラス |
若刈 | 3~4尺 | 80~82 | 4~5 | 5~10 |
適期 | 出穂期 | 74~78 | 2~3 | 1~3 | |
後期 | 開花後期 | 70~74 | 0 | 1~3 | |
ルーサン | 若刈 | 開花前 | 80~83 | 4~5 | 8~10 |
適期 | 開花(1/2)~盛期 | 76~80 | 2~3 | 3~4 |
ハ. 細切と加圧
細切することはサイロ内で充分に均一にならし充分に加圧し空気を排出するとにあるが、これとともに加圧は埋草後に充分踏付けを或いは、埋草後に土を盛り上げたりすることであ
る。草サイレージの場合も15~25cmに細切(適当水分)(9尺の直径を有するサイロでは埋草中常時3~5人入り均一に原料を混ぜながら添加物を加えつつ踏みこみ、3~4尺埋草ごと
に30~60分切込み、運搬人も全員で踏みつけることにより充分行い得る。埋草後は上面にビニールなどを利用し、1平方尺当たり5貫匁程度の重量を有するものをあげる方法及び、埋
草後7~10日間3人で30~50分間充分踏みつけることで安全なサイレージの調製が得られるものである。
2. 野草サイレージ
(1) 野草サイレージの栄養価
草種 | 水分 | IFE (kg) |
IFE中 D.T.P(g) |
イタドリ 100% |
83.7 | 20 | 240 |
イタドリを主としヨモギ、ササ、ヨシ等 イタドリ70% | 75.6 | 10 | 80 |
禾本科牧草 30% | 75.0 | 9.5 | 85 |
イワノガリヤス 100% | 74.6 | 6.9 | 62 |
イワノガリヤスを主としヨモギ、アザミ等 | 82.3 | 14.0 | 112 |
ヨシを主としハギ、シダ、クズ等 | 75.0 | 10.9 | 98 |
(2) 野草サイレージの安全なる調製法
イ. 添加物
処理 | 色及び香気 | 嗜好性 |
5% 米糠添加 | 緑黄色、甘酸刺激性 | +++ |
無添加 | 褐黄緑色、少酪臭 | +or- |
処理法 | 色及び香気 | 嗜好性 |
加酸 ビートパルプ 10% |
黄褐色 快甘酸 |
++++ |
ビートパルプ 10% | 同上 | ++++ |
玉蜀黍 5% 米糠 5% |
同上 | ++++ |
ふすま 10% | 黄褐色芳香性甘酸 | ++++ |
ビートパルプ 1% 米糠 1% |
黄緑色 甘酸なるもアンモニヤ |
+++ |
野草はその構成草種によって異なるが一般に山地性の野草であるススキ、ハギ、ササ或いはヨモギなどの構成草地や湿地性のホロムイスゲ及びヨシなども一般に粗剛であり発酵性
の糖分が乏しく且乳酸発酵も行われ難いものである。
前表に示された如く、充分量の添加物が必要で一般に禾本科では出穂期、菊科では開花及び出穂期が刈取の適期のようである。刈遅れのものは特に山地性のものでは水分不足
になるので高温醗酵の原因となりやすい。適期に刈りとられたものであれば5~10%の添加で総酸1%以上、揮発酸が1/4~1/3位の良好なるものが得られる。
ロ. 水分
水分は60~70%のものから良好なるものが得られるので禾本科を主とする野草であれば出穂期が刈取適である。この場合予乾は必要ないが、これに水分多く含むアザミ、フキ或い
はツユクサなどを多量に混入する場合には予乾を必要とする。特にフキ、アザミなどは80%以上の水分を含有することが屡々である。
本道に多いイタドリは若刈のものは水分が多いが出穂した時期が適期でサイレージにもしやすい原料でこの時期の刈取のものであれば充分に細切及び加圧を行い、特に2~4%の添
加物を混入することによって良質なサイレージを期待し得るものである。
ハ. 細切と加圧
草種 | 刈取適期 | 予乾 (時間) |
添加物(米糠、麦類、ビート、 パルプ、玉蜀黍、粉末) |
適当水分 (%) |
ススキ、ヨシを主とせるもの※ | 出穂期 | なし | 5~10 | |
イタドリ | 〃 | 1 | 2~4 | 60~75 |
ヨモギ | 〃 | なし | 5~10 | |
アザミ、フキ | 開花期 | 2-4 | 5~8 |
細切と加圧は特に注意が大切である。特に野草サイレージは野草の利用率を向上し栄養分の保存も良好であり、特に牧野開発、農地開拓にともなって冬期の安価な飼料確保の上
からみてもこれから利用度は益々向上されることを期待する。
3. デントコーンサイレージ
(1) 栄養価
区分 | 状態 | 水分 | IFE (kg) |
IFE中 D.T.P(g) |
デントコーン 100% | 実入り充分 良質 |
79.3 | 6.3 | 32 |
同上 | 実入り不充分 良質 |
79.6 | 7.0 | 28 |
同上 | 実入り不充分 水分過多 |
82.8 | 8.6 | 26 |
デントコーンに 青刈大豆5.3% |
- | 80.0 | 6.7 | 54 |
青刈大豆 100% | - | 78.4 | 6.1 | 116 |
(2) 良質サイレージの調製
デントコーンは蛋白質が少なく、糖分が多いのでサイレージの原料としては最も安全なる原料であるが、これも(1)刈取の適期、(2)細切と充分なる加圧が必要である。
水分含量 | 色及び香気 | 嗜好性 |
60% | 黄褐色 ムレ臭有す |
++~+++ |
75% | 淡黄緑色 快酸臭 |
++++ |
85% | 黄緑色 刺激臭有す |
+++ |
・水分の多い場合
若刈或いは雨にあった原料の場合で特に若刈又は気象条件がよくなく実入りが悪かったり又密播したデントコーンに多いが糖分も少ないものである。これらの原料デントコーンをサイ
ロに入れるときには(1)予乾 (2)乾草或いはビートパルプを添加することによっても水分調整を行う必要がある。
サイロ内においても、78%以上の水分を有するものであるとサイロの下部は多汁のサイレージとなり酪酸臭を帯び手ざわりも悪いものとなる。よくサイロの取出口より汁液が出るのを見
かけることがあるのもこれらのためである。従ってこれらの場合はサイロの下部にある抜き穴を充分水が通るようにして品質の低下を防ぐ事が第一に必要であるが栄養分は損失する
のをまのがれない。
・水分の少ない場合
刈取りおくれのものや霜にあたったものなどに多く、これらの原料をサイロに詰め込む時には細切を充分にすると共に埋草中の踏み付け及び埋草後の加圧を充分に行う必要がある。
これらを怠ると再醗酵やカビの発生原因となる。また蛋白源の給源には青刈大豆の混入なども品質特に蛋白質の向上になる。
4. 燕麦サイレージ
麦類のサイレージも近年多く作られるようになったが、これも牧草の前作としたり、また早春あるいは中夏の青刈飼としても利用され始めた事にある。
(1) 栄養価
区分 | 水分 | IFE (kg) |
IFE中 D.T.P(g) |
燕麦 100% | 79.7 | 9.7 | 87 |
燕麦 60% | 76.7 | 7.8 | 94 |
赤クロバー、ラデハベッチ40% | |||
燕麦 92% | |||
コモンベッチ 8% | 71.4 | 6.6 | 66 |
(2) サイレージの調製法
イ. 刈取適期及予乾
刈取適期は燕麦の出穂後、乳熟期がよいとされている。また燕麦はこの乳熟期は気候により非常に期間が短くすぐ下葉が黄変し水分不足となりやすい。乳熟期は良くつぶした時
に乳汁が出る頃である。営農上早刈りしたい時には出穂後すぐ刈りとって3~4時間の予乾を行う必要がある。アメリカの試験においても水分65~73%の原料から良好なサイレージ
を作ると云う。特に燕麦の出来のよいときは乳熟期後すぐ茎の下部が硬化し、サイロに埋草しても弾力があり踏付けによっても充分沈下出来ず、高温によりムレて失敗する例がか
なりあるので注意が必要である。
ロ. 添加物
適期に刈取り2~3%の添加物を加えると損失も少なく良質なサイレージが作られる。
ハ. 埋草要領
草サイレージに準ずる
指導要綱
これまでの試験並びに調査成績に基づき、ビニール利用によるサイレージの調製法についてその要綱を示すと次の如くである。
1. トレンチサイロにおけるビニールの利用
(1) トレンチサイロの設置場処
トレンチサイロを設置する場所は、地下水位の低い高燥地で、且排水の良好な埋草作業の容易な場所で、且牛舎にも隣接した箇所なれば理想的である。
トレンチの深さは、地下水位の程度により次の土壌も砂土、礫土火山灰土等は側面がくずれ易いので特別な考慮も必要である。
(2) トレンチサイロの型及び大きさ
深さは上巾程度が望ましく、下巾は上巾より0.5~1.5尺程度狭い方が側壁の崩れを防ぎ、サイレージの沈下にともなう空間も生せず好ましい状態である。
一般には上巾5尺、下巾4尺、深さ5尺で、埋蔵量により長さを決定するのがよい。又地下水位の高い場所では第二回の如く盛土によりサイロを地表面より高くするのも一方である。
又サイロの大きさは冬は毎日2寸位い宛夏は毎日3~3.5寸位宛断面の厚さをとるのが安全であり、給与頭数に応じて断面積を決定することも必要である。
(第1図) |
(第2図)
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(3) 使用ビニール
現在市販にはその目的により厚さ品質の種々なるものがあるがトレンチサイロはこれら農業用の一般ビニールと異なり、かなりの耐久度、耐酸、耐熱及び耐寒性が必要であり、厚さ
においても少なくとも0.1mm以上の厚さは必要であり、特殊加工されたサイロ用ビニールの使用が安全であろう。特にサイロ用は耐寒度は-54℃まで安全であり一般農用では-25℃で
ある。
(4) 埋草工程とビニールの用い方
トレンチの大きさに応じてビニールをビニールテープではり合わせトレンチの周壁に落ちないように装着する。
ビニールの装着を終わったら、原料刈取、予乾、添加物、細切など充分考慮して埋草を行う(第3図)、次にサイロは地表より1尺位もり上げ、充分加圧の上四囲の余分なビニールを
フトン袋状に包み、テープで引き合わせて貼る(第4図)
(第3図) |
(第4図)
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次にその上に外面用ビニールを被覆し、中の空気を充分出しながら地下に差し込むその上にムシロ又はカマスなどを以てビニールをいためないように被覆し、第1次の盛り土を行
い、約7日、人馬で踏付を充分行い、その後更に第2次の盛り土を1~2尺載せることによって終了するが、四囲に排水溝を作れば完全である(第5図)
(第5図)
(5) 埋草原料
塔型サイロの場合と同じく牧草、野草、青刈飼料用作物などを利用できるが、トレンチサイロとビニールの特殊性が(トレンチサイロは塔型に比べて、巾に対して高さが低く、塔型にお
けるサイレージの自重による沈圧が不足で、特に踏付け加圧が大切である。又ビニールを用いると完全に密封状態となり、余分な水分の排水孔もない等の点)を充分理解し注意す
ることが必要である。
原料の刈取適期は | デントコーン……………乳黄熟期 |
クロバー ………………開花1/2~盛期 | |
オーチャード・チモシー…出穂後開花前 | |
野草 ……………………主体野草の出穂又は開花頃 |
のものが適当である。ビニール利用のトレンチサイロにおいても根本的には埋草上の処理を充分行わなければ充分にその効果を期待することは出来ない。
(6) 水分
ビニール利用のトレンチサイロの場合も水分65~75%のものが最良である。
(水分の多い場合)
水分が80%以上になるとビニールサイロ内で下部は多汁となり品質が低下し一般に手ざわりの悪い、酪酸臭を有するサイレージとなり、嗜好性も低下して著しく利用効率の低下する
一番の原因となる。特に若刈りの草類、雨水にあたった原料の場合は充分なる予乾とか乾物の添加、添加物を多目に、加えることによって水分調整を行い未然に防止することが出
来る。デントコーンでも、未熟なものは時に85%程度の水分を有することがあるので注意が必要である。
(水分の不足の場合)
刈遅れの草類、麦類、野草及び降霜にあったデントコーンに多いが、サイロ内で高温醗酵を起こす原因となる。この場合は充分に細切加圧を行うことが必要である。
極度の水分不足の場合は原料に水をかけ乍ら切込み、水分を充分材料に混ぜ乍ら行うことが必要である。また旱抜天候の場合は外気温も高く、湿度も低く乾燥しやすいので予乾時
間も短めにすることが大切である。いづれにしても原料を適期に刈取を行うことは反当の栄養分も最高で、クロバーの場合は開花1/2~盛期に刈取り2~3時間の予乾後2~4%の添
加物を加え充分踏み込むことにより良品質のものが得られる。
(7) 添加物
前年度に準ずるが、第2編、実験第2参照
(8) 細切及び加圧
ビニールを用いる場合は特に粗剛野草、牧草などの場合はビニールを損傷する原因となるので充分な細切が望ましい。デントコーン、牧草、野草類も1.5~2.0cmに細切することは必
要である。最後には地表1尺程度カマボコ状に盛り上げて全員で踏込を行うと工程はこれで終了する。
尚1日で作業が終了せず、特に降雨の予想される場合はビニールを被い、サイロ内に雨水が入らないように注意することも大切である。
(9) 詰込み後の管理
第5図に示せる如くビニールの上にムシロやカマスを被ったら、その上に第1次の盛土を5~6寸行い詰込み後7日間位は2~3人で毎朝30~1時間充分踏み。サイレージが落ちついて
から第2次として1.5~2.0尺の土盛をして、排水溝を作ることによって完全に終了する。
(10) サイレージ取りだし
詰込後30~50日后で充分にサイレージとして醗酵を終了するがこの場合第6図の如く行うが夏季雨天の時には雨水が入らないように注意することが大切である。夏季取りだし始めた
ら毎日2寸位の厚さで取出すことが必要である。冬期の場合には第7図の如く、土盛りを5寸位い減じ、低いヨシぶきの屋根を作り、その上に土をあげ、戸口はムシロなどで防ぐことに
よって凍結を防止し吹雪時にも取り出し易い、特に冬期間凍結の著しい地方では取りだし戸口を開ける時にツルハシなどでビニールを傷めないようにする注意が必要である。
(第7図)
2. 塔型サイロにビニールの利用
トレンチサイロの場合と同じく原料、処理は充分考慮しなければその充分な効果は期待出来ない。今まで、サイロの上部には1~2尺の土を上げたり、玉石をあげたり或いは野草で密封するなどを行ったがビニールの耐酸、無通気性を利用し外気を遮断し、サイレージの利用率を向上させることが出来る。
(1) 原料、予乾、添加物、細切は前述Ⅰに示した通りである。
(2) 加圧
9尺直径の塔型サイロにあっては、埋草中常時2~3人で、原料の混合と踏み付けを行い3~4尺の詰込が終わったら、運搬、切込み係も全員で30~1時間充分踏付を行い、9×18尺
のサイロを上部まで埋草する中に4~5回このようにカッターを中止し全員で踏付けを行う(特に草類、野草)
(3) ビニールの利用
充分詰込まれたら仕上踏として充分に最上部を全員で30~1時間踏みつけてその上にビニールを被覆する。詰込み后直ちにビニールの被覆が大切である。
(4) ビニール被覆后の管理
ビニールを被覆したらその上に(A)5寸程度の野草や詰め込み原料の屑を切り込む方法、(B)ムシロを上にかけその上に土を5~6寸上げる方法、(C)上部は充分踏みこみ后ビニール
を被覆しムシロなどあげその上に板をならべ、その上に石など1平方尺当たり10~15kgのものをのせて加圧する等の方法がある。
尚A、B、ビニールの上に野草又は土をあげたら、埋草后7日目位いに2~3人で1日30分~60分間踏込みを行う必要がある。
以上の如くして30日位でサイレージとして出来上がるが、ビニールは土やサイレージを洗い落として、乾燥させ、次の利用に保存して置くことが大切である。