【普及奨励事項】
水稲の熟苗に関する試験成績について 早播熟苗に関する試験について 北海道農業試験場作物部の早期育苗に関する試験成績 北海道農業試験場作物部(昭31~36年、6カ年の成績) |
本試験は昭和31年度より昭和36年の6ヵ年間にわたり行われたがその内容を検討すると次の2つに大別出来る。
早播熟苗の利用… 国立農試作物部、道立農試渡島支場、同上川支場
積極的な増収技術または稲作の安全をはかる技術として考える。
普通播熟苗の利用… 道立農試空知支場、同上川支場
労力不足対策として移植期間の拡大技術として考える。
(1) 早播熟苗に関する試験について
ここでいう熟苗とは4月10日頃、電熱ビニール苗代又は簡易温床ビニール苗代に播種し、初期は二重被覆保温を加味するなどして育苗し、45日内外の苗代日数とし、苗令が6葉期程度で、且分けつは2~3本でその分けつは本田において完全に有効花する苗をさす。育苗では仮植を行うか普通の播種量の1/2の播種量で条播とし肥切れしないよう苗代追肥を行う。
ア 北海道農業試験場作物部の早期育苗に関する試験成績
北海道農業試験場作成部(昭和31~36年、6カ年の成績)
Ⅰ 早期育苗における苗の素質と栽培時期について
1. 早播程度(育苗日数)の差異と収量性
普通期移植として早播により育苗日数を異にした場合は、早播程度の高い長期育程、分けつ性等の初期生育が旺盛で出穂も促進され収量構成および決定要素、特に稔実性の向上が大きく普通苗に比して増収性が高い。
2. 播種期並に移植期の移動による苗の素質と収量性
育苗日数 (苗の熟度)別にみた生育及び収量性については、
(1)若苗(育苗日数30日の普通苗)の場合極早植「5月10日」では初期生育が不安定で増収性が少なく、早植「5月17日」になると普通植「5月24日」に比べて生育も良好で収量性も稍優位となる。
(2)中熟苗(37日苗)の場合の生育及び収量性は早植「5月17日」>普通植「5月24日」と若苗の普通植より稍有利であるが、晩植「5月31日の収量性は少なく若苗の普通植えに劣る。
(3)熟苗(44日苗)については、普通植「5月24日」が生育量の増加、生育促進、稔実性の向上等が顕著で最も増収性が大であるが移植を遅らせるに従い(5月31日、6月7日植)熟苗の効果が少なく若苗の普通植に対しても増収性が認められない。
以上の結果から早期育苗における栽培時期(移植期)の設定に当たっては、苗代日数の長短に拘わらず、5月15日以降5月一杯の期間内で移植期の操作することが収量性の安定ないしは向上を期待するのに適当と考えられる。
おなこの期間内においては長期苗(熟苗)ほど安全増収性を有することが認められた。上記の適正移植期間を越えた若苗の極早植及び熟苗の晩植は共に生育の抑制または遅延のため収量性の安定を期することは困難であり、これを防ぐためには何らかの他の栽培上の注意が必要となる。
Ⅱ 早播熟苗の育苗法について
熟苗としての形態は、移植時において普通苗に比し葉数多く(6葉期)、苗代分けつを保持し、乾物重も大で、発根力の旺盛な健苗が理想的な形態である。したがって本田では初期育成が旺盛で、生育期節も進み、さらに収量構成および決定要素を拡大して安全、増収性を有することが確認された。このような熟苗の育苗に要する日数は45日内外で、その育苗方法(様式)として有効なものは電熱あるいはビニールの早播による「仮植育苗」および「無仮植、薄播>普通播育苗」であり、実用的には無仮植で播種量を0.11~0.22L/㎡の範囲になるべく薄播にすることが塾苗程度の高い健苗を得る手段である。
なお早期育苗では苗代初期の温度条件が低冷であるため、苗代様式および管理上で特に低冷の温度条件に見合った保温設備(電熱温床あるいはビニール冷床の二重被覆保温等)を考慮する必要がある。
保温設備の伴わない早播育苗では、発芽および苗の生育は遅延して育苗日数に即応した健全な熟苗の養成は困難である。特に4月10日前後から育苗を開始する如き場合には電熱等の加温様式は必須となる。
Ⅲ 早播熟苗の適応性について
各土地条件下における熟苗の収量性は、いずれの場合も初期育成の旺盛化と生育の促進によって、普通苗に比べて顕著な効果を示した。即ち冷水田、水口田、火山灰洩水田、生育遅延型泥炭田、地下水湧水泥炭田等不良条件の下ではいずれも出穂早く収量構成要素が大きく、さらに稔実性は向上し普通苗に比べて安全確収性が極めて大きい。
また肥沃な植壊土水田、客土造成田、輪換田等高位生産性を有する好条件の水田では普通苗より一層安全多収性のあることが確認された。
したがって熟苗は、不良環境地帯において安全性を附与するのに最も効果をあげるが、この他に普通条件ないし好条件の下でも生育を促進し多収をあげるための手段として広く実用場面をもつものと考えられる。
Ⅳ 早播熟苗における生育と収量の年次間変動
育苗結果には年次間差が少なく6ヶ年を通じ、熟苗、普通苗ともにそれぞれの代表苗を養成できた。熟苗は活着良好で、苗代分けつが夭折することなく、本田初期から分けつ力旺盛で、成功分けつ期は1~2週間早まる。さらに最高茎数が多く、有効茎歩合は年次によりかなり低下する場合もあるが、穂数の確保は各年次とも普通苗を大きく凌駕している。生育の促進程度も出穂期で約7日早まり、冷害年には特にその差が大きい。
収量構成要素については、熟苗は普通苗に比し穂数著贈の反面一穂粒数の減少が大きく、総粒数確保の有意性には年次格差が見られ、熟苗が優る場合、両者間に大差ない場合、熟苗で劣る場合と区々である。
稔実歩合は1ヶ年を除く他の5カ年は熟苗が安定して高く、したがって総粒数が普通苗より減少した年次でも稔実粒数は熟苗が多い傾向を示している。また熟苗の千粒重は粗玄米については普通苗と大差ないが、精玄米では熟苗が低い場合もあり、やや小粒化の傾向がみられる。しかし登熟歩合は熟苗が高く、総体的な稔実性の向上が増収のもとになっている。普通苗に対する増収独は昭31(冷害)で22%、昭32(稍遅延型)で2%、昭33~36で各々6~8%を示し、6カ年平均では8%(49.0/45.4(kg/a))の増収となった。
両苗の生育経過に従って積算温度および日照を求めると、熟苗が生育期間の短縮により普通苗より積算温度で200℃、日照で60時間少ない値を示した。これを生育期間別の日照で60時間少ない値を示した。これを生育期間別の日平均してみると、出穂期を境として、それ以前で熟苗は普通苗より低い温度で経過しているが、登熟期間では期間、日照ともかなり良い条件で経過している。したがってこの点も熟苗の稔実性は有利に作用していることが推察される。
Ⅴ 早播熟苗の稔実性と施肥法について
熟苗は分けつ力が大で最高茎数への到達を早めさらに無効茎の夭折にいたるまで茎数維持期間が長い。これは熟苗の生育力の大きいことと分けつ茎の主体が低節位であるためと考えられる。このような生育相のため、かなり早期から過繁茂の様相を呈し、生育後期(止葉期以降)においては生育力の減退がみられる(例えば登熟期間の株当り葉面積は普通苗より少ない)。
これらの結果から必然的に一穂粒数の著しい減少と、年次によっては粒重にも低下がもたらされる。したがって熟苗における生育中の過繁茂が当初予想する程の収量を得られない結果となるものと思考される。
上記の如き熟苗の特異性を考慮して、これにてきおうした栽培法を見出すため、窒素肥料の施肥法と熟苗の生育、収量、特に稔実性に対する効果を検討した。
1. 熟苗に対する窒素多肥および追肥と稔実性
(1) 多肥(基肥)区は分けつを助長して茎数最も多く、有効茎歩合も高い。したがって穂数増が顕著であり一穂粒数も増加し総粒数が多くなる。しかし収量決定要素は全体的に不安定となって稔実歩合、粒重は標準区より低下し、平年においても増収率は特に顕著なものが期待できず、冷害年では減収する。
(2) 「分けつ期追肥」の生育および収量構成要素は、多肥区とほとんど同様の傾向を示すが稔実性では多肥区よりさらに不安定のようで稔実歩合、粒重がともに低く、収量も多肥区に稍劣っている。
(3) 「幼穂形成期追肥」区は、分けつ性が標準区と同一であるが、有効茎歩合は最も高く、穂数増には多肥区と同等に有効である。さらに一穂粒数も増加を示して総粒数の確保は前二者と等しくなる、収量決定要素は標肥区よりはなお不安定であるが、粒重の低下は分けつ期追肥より少なく、収量も多肥区と同程度かやや優る傾向を示している。
(4) 「止葉期追肥」区は、穂数決定までの生育相は標肥区と同一であるが、一穂粒数が僅かに増加する傾向もみられ総粒数は標肥区より増加している。また出穂以降の草勢を活発にして下葉の枯上りを抑え、稔実歩合は施肥区中で最も安定しており、とくに粒重および登熟歩留を向上して増収率が大であった。
(5) 「出穂期追肥」区については、止葉期追肥区と同様登熟期の草勢維持により稔実性の向上が認められるが、年次により増収機構に変動がみられるので、「止葉期追肥」よりも大きな」効果は期待できないものと思考される。
2. 普通苗にないする施肥法と稔実性の関係
普通苗に対する各追肥区の反応は熟苗に対する程明瞭ではなく、早期追肥の場合でも収量模成の拡大率は低く、しかも稔実性を不安定にする影響が熟苗より著しい。したがって収量性は標肥区に比してあまり増収とはならない。止葉期出穂期追肥については熟苗同様稔実性の向上が認められ、増収効果が大きかった。ただしこの場合にも「止葉期追肥」の方が「出穂期追肥」より効果的である。
以上から熟苗の収量性と施肥法について総括すると、収量構成要素の確保には多肥および早期追肥〈分けつ期、幼穂形成期)の効果が顕著であるが、一方その稔実性にたいしては不安定に遵く影響が大きい。後期追肥(止葉期、出穂期)に関しては、収量摸成要素にはほとんど影響せずもっぱら稔実性全般の向上が増収の基盤となっていることが注目される。
なお深耕の効果については、収量構成要素の拡大が大きく、収量も普通耕より増収となった。稔実性も普通耕に比して向上しており、生育が健全で耐倒伏性も強く、施肥法の組合せによってさらに増収性を有することが確認された。
Ⅵ 早期育苗における適品種について
主要な10品種について熟苗と収量の関係を検討した結果、各品種とも普通苗に比して早期生育期節の促進が大きかったが、収量性の面からは早生品種は構成要素の増加が少なく、したがって収量も普通苗と差がみられない。中晩生品種は1、2の品種を除きいずれも主要構成要素、決定要素の両面を向上して普通苗よりも増収を示した。
以上から熟苗栽培における適品種としては中晩生に属する多収品種を用いることが、米質改善の上からも有効なものと考えられる。
Ⅶ 早期育苗〈早播熟苗)に関する総括
以上の各試験結果に基づいて早期育苗と収量性につき考察を考える。
早期播種を行い普通の時期に移植する、いわゆる早播熟苗による早期育苗法は、初期生育の旺盛化、生育促進、稔実性の向上等により収量の増加に効果的であることが明らかとなった。
従ってこの育苗法について適応範囲および栽培についての注意事項をあげると次の如くである。
1. 適応範囲
(1) 冷害年あるいは稲作期間の短い〈秋冷の早い)地帯
(2) 本田初期生育の不良地帯〈冷水、漏水、初期低温、強風等)
(3) 中晩生品種の栽培(安全、多収化)
2. 早期育苗の効果をさらに高めるためには、本田後期の追肥・深耕等の肥培管理を伴うことにより、安全に増収性が期待される場合がある。
3. 早期育苗の適応品種は中晩生種が適当である。
4. 仮植によらない最も簡易な育苗法としては、10~15日播種期を早め0.22L/㎡以下の播種(条播)にして苗代追肥を行う。この場合苗の初期育成を助けるために保温性の高い電熱あるいはビニール被覆の苗代様式を用いる必要がある。
試験結果
Ⅰ. 早期育苗における苗の素質と栽培時期について
1. 早播程度(育苗日数)の差異と収量性(昭和32)
試験方法:
供試品種: ホクト、栄光、新栄
試験区別と栽培法:
苗代日数 | 苗代(㎡当) | 本田 | ||||
播種期 (月日) |
育苗法 | 施肥量 同要素 (g) (g) |
追肥 | 施肥量a当要素 | 栽植密度 | |
31日苗(普通苗) | 4.25 | 冷床 0.33L/㎡条播 | 硫安170 N-36 過石170 P2O5-32 硫加4.5 K2O-27 |
- | 硫安 1512 N-605 尿素 567 |
36cm×15cm×3本植 |
36日〃 ↓ | 20 | V箇 0.28/㎡条播 | - | 過石 3138 P2O5-605 | ||
41日〃 | 15 | V箇 0.22/㎡条播 | 硫安12g1回 | 硫加 945 | ㎡当 18.2本 | |
46日〃(熟苗) | 10 | 電熱 0.17/㎡条播 | 硫安12g2回 | 堆肥75600 K2O-605 |
試験結果:
品種 | 播種期 (月日) |
苗代日数 (日) |
苗の生育 (移種附5月26日) |
生育期節 | ㎡当
穂数 |
平均 一穂粒数 |
㎡ | 稔実 歩合 (%) |
玄米 千粒重 (g) |
a当 玄米重 (kg) |
収量比 | ||||
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
乾物重 (g) |
幼形期 (月日) |
出穂期 (月日) |
総粒数 (千) |
稔実粒数 (千) |
|||||||||
ホクト | 4.25 | 31 | 3.3 | 1.9 | 3.0 | 7.17 | 8.10 | 493 | 56 | 28.0 | 22.4 | 79.8 | 22.6 | 44.2 | (100) |
20 | 36 | 4.4 | 2.4 | 8.4 | 15 | 8 | 533 | 51 | 27.1 | 21.4 | 79.2 | 22.5 | 46.1 | 104 | |
15 | 41 | 5.1 | 3.3 | 13.4 | 14 | 8 | 496 | 54 | 27.4 | 21.9 | 80.0 | 22.7 | 46.5 | 105 | |
10 | 46 | 5.1 | 3.2 | 11.0 | 12 | 7 | 524 | 49 | 25.6 | 20.6 | 80.3 | 22.3 | 47.1 | 107 | |
栄光 | 25 | 31 | 3.6 | 1.3 | 3.2 | 18 | 12 | 471 | 68 | 31.7 | 25.5 | 80.7 | 20.4 | 47.7 | (100) |
20 | 36 | 44 | 2.4 | 6.0 | 17 | 11 | 485 | 69 | 32.8 | 27.0 | 82.2 | 20.8 | 48.8 | 102 | |
15 | 41 | 5.1 | 3.2 | 10.5 | 17 | 10 | 502 | 69 | 34.4 | 27.2 | 79.0 | 20.3 | 49.8 | 104 | |
10 | 46 | 5.2 | 2.9 | 10.2 | 15 | 10 | 487 | 65 | 32.3 | 25.5 | 79.0 | 20.9 | 51.2 | 106 | |
新栄 | 25 | 31 | 3.3 | 1.1 | 3.1 | 21 | 14 | 453 | 63 | 28.6 | 23.3 | 81.3 | 20.9 | 45.7 | (100) |
20 | 36 | 4.3 | 1.2 | 5.2 | 19 | 12 | 462 | 62 | 28.7 | 24.1 | 84.3 | 21.0 | 47.4 | 104 | |
15 | 41 | 5.1 | 2.5 | 9.8 | 18 | 12 | 482 | 60 | 29.1 | 24.2 | 84.0 | 21.4 | 47.0 | 103 | |
10 | 46 | 5.3 | 2.3 | 8.2 | 17 | 11 | 498 | 60 | 30.1 | 24.5 | 83.4 | 21.2 | 48.6 | 107 |
2. 播種期並びに移植期の移動による苗の素質と収量性(昭33)
試験方法:
供試品種: ホクト、栄光、新栄
試験区別と栽培法:
苗代日数 | 播種期 | 苗代 | 本田 | ||||
4/10播 電熱苗 |
4.24播 ビニール播 |
4.24播 冷床苗 |
播種量 | 施肥量 | 施肥量 | 栽植密度 | |
30日苗 | 5.10 | 5.17 | 5.24 | 0.33L/㎡条播 | 試験1に 準ずる |
試験1に 準ずる |
33cm×16.5cm×3本植 |
37日〃 | 5.17 | 5.24 | 5.31 | 0.11/㎡条播 | |||
44日〃 | 5.24 | 5.31 | 6.7 | 0.11/㎡条播 | ㎡当 18.2本 |
品種 | 苗代 日数 (日) |
播種期 (月日) |
移植期 (月日) |
苗の生育 (移種附5月26日) |
生育期節 | ㎡当
穂数 |
平均 一穂 粒数 |
㎡ | 稔実 歩合 (%) |
玄米 千粒重 (g) |
a当 玄米重 (kg) |
収量比 | ||||||
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
乾物重 (g) |
幼形期 (月日) |
出穂期 (月日) |
総粒数 (千) |
稔実 粒数 (千) |
対標 苗標値 |
対標播 | 対標値 | |||||||||
ホクト | 30 | 4.10 | 5.10 | 3.0 | 1.1 | 1.9 | 7.9 | 8.2 | 423 | 55 | 23.5 | 19.8 | 84.3 | 22.3 | 40.9 | 91 | 91 | 91 |
17 | 17 | 3.0 | 1.0 | 2.0 | 9 | 2 | 468 | 53 | 24.9 | 21.5 | 86.4 | 2.6 | 45.9 | 102 | 102 | 102 | ||
24 | 24 | 3.2 | 1.1 | 2.3 | 10 | 3 | 441 | 55 | 24.1 | 20.1 | 83.3 | 23.3 | 45.0 | (100) | (100) | (100) | ||
37 | 10 | 17 | 4.0 | 1.8 | 4.1 | 8 | 1 | 432 | 57 | 24.5 | 20.4 | 83.4 | 23.2 | 44.9 | 100 | 103 | 101 | |
17 | 24 | 4.2 | 1.9 | 4.5 | 9 | 2 | 468 | 54 | 25.4 | 21.9 | 86.4 | 22.8 | 44.6 | 99 | 102 | (100) | ||
24 | 31 | 4.1 | 2.0 | 4.8 | 10 | 2 | 423 | 59 | 24.8 | 20.7 | 83.5 | 22.7 | 43.8 | 97 | (100) | 98 | ||
44 | 10 | 24 | 4.6 | 2.4 | 8.5 | 8 | 1 | 466 | 54 | 25.2 | 22.4 | 88.8 | 23.0 | 46.0 | 102 | 104 | (100) | |
17 | 31 | 4.6 | 2.3 | 7.3 | 9 | 2 | 445 | 57 | 25.5 | 21.8 | 85.5 | 22.8 | 42.7 | 95 | 96 | 93 | ||
24 | 7 | 4.8 | 2.4 | 7.9 | 10 | 4 | 483 | 51 | 24.8 | 20.3 | 81.9 | 22.9 | 44.4 | 99 | (100) | 97 | ||
栄光 | 30 | 10 | 5.10 | 3.1 | 1.2 | 2.1 | 10 | 3 | 457 | 66 | 30.0 | 25.0 | 83.4 | 21.5 | 47.9 | 92 | 92 | 92 |
17 | 17 | 3.0 | 1.1 | 2.0 | 11 | 3 | 445 | 66 | 29.2 | 23.8 | 81.6 | 21.5 | 49.1 | 95 | 95 | 95 | ||
24 | 24 | 3.3 | 1.0 | 1.7 | 12 | 5 | 434 | 66 | 28.8 | 23.9 | 83.0 | 21.6 | 51.5 | (100) | (100) | (100) | ||
37 | 10 | 17 | 4.0 | 2.3 | 5.5 | 9 | 2 | 477 | 66 | 31.4 | 26.2 | 83.4 | 21.4 | 50.7 | 98 | 110 | 104 | |
17 | 24 | 4.0 | 2.0 | 3.9 | 10 | 4 | 449 | 66 | 29.4 | 24.0 | 81.6 | 21.5 | 48.7 | 95 | 106 | (100) | ||
24 | 31 | 3.8 | 1.5 | 3.2 | 12 | 2 | 427 | 69 | 29.6 | 23.3 | 78.9 | 21.1 | 46.1 | 90 | (100) | 95 | ||
44 | 10 | 24 | 5.2 | 3.2 | 8.2 | 9 | 2 | 510 | 60 | 30.3 | 25.5 | 83.9 | 21.6 | 52.7 | 102 | 114 | (100) | |
17 | 31 | 4.6 | 2.4 | 6.4 | 10 | 3 | 423 | 70 | 29.7 | 23.5 | 79.0 | 21.8 | 51.0 | 99 | 110 | 97 | ||
24 | 6.7 | 4.4 | 2.5 | 5.5 | 12 | 7 | 468 | 60 | 28.2 | 23.2 | 82.2 | 21.3 | 46.4 | 90 | (100) | 88 | ||
新栄 | 30 | 10 | 5.10 | 3.3 | 1.0 | 2.1 | 12 | 5 | 412 | 64 | 26.5 | 23.8 | 89.8 | 22.1 | 50.1 | 102 | 102 | 102 |
17 | 17 | 3.4 | 1.0 | 1.8 | 12 | 4 | 436 | 63 | 27.6 | 23.7 | 85.7 | 22.1 | 50.9 | 104 | 104 | 104 | ||
24 | 24 | 3.4 | 1.0 | 1.7 | 16 | 8 | 434 | 65 | 28.0 | 24.7 | 88.3 | 22.2 | 49.1 | (100) | (100) | (100) | ||
37 | 10 | 17 | 4.3 | 1.9 | 5.2 | 11 | 3 | 425 | 62 | 26.5 | 22.0 | 83.0 | 22.5 | 52.2 | 106 | 109 | 107 | |
17 | 24 | 3.7 | 1.2 | 2.3 | 13 | 7 | 436 | 65 | 28.5 | 24.9 | 86.6 | 22.1 | 48.8 | 99 | 102 | (100) | ||
24 | 31 | 4.1 | 1.2 | 3.1 | 15 | 9 | 423 | 65 | 27.7 | 22.2 | 80.6 | 21.4 | 47.9 | 98 | (100) | 98 | ||
44 | 10 | 24 | 5.0 | 3.0 | 7.7 | 11 | 3 | 517 | 53 | 27.3 | 23.1 | 84.4 | 22.3 | 53.1 | 108 | 113 | (100) | |
17 | 31 | 4.1 | 1.4 | 4.0 | 15 | 7 | 402 | 69 | 27.6 | 24.5 | 88.3 | 21.8 | 47.7 | 97 | 102 | 90 | ||
24 | 7 | 4.4 | 1.6 | 5.2 | 16 | 10 | 443 | 63 | 27.9 | 23.5 | 84.2 | 21.4 | 46.9 | 96 | (100) | 88 |
Ⅱ 早播熟苗の育苗法について(昭31・34~36)
(昭31)
試験方法及び結果
(1) 供試品種:新栄
(2) 育苗法と生育及び収量
区別 | 播種量 | 仮植法 | 苗立数 (本) |
播種期 (月日) |
仮植期 (月日) |
移植期 (月日) |
移植時の生育 | 出穂期 (月日) |
玄米収量 (kg) |
収量比 | ||||
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
根数 (本) |
茎葉 乾物(g) |
根乾物 (g) |
||||||||||
普通冷床 30日苗 |
0.33/㎡ | - | 6500 | 4.24 | - | 5.24 | 4.2 | 1.1 | 10.5 | 2.61 | 0.97 | 8.25 | 33.9 | (100) |
電熱早播無仮植 42日苗 |
0.11/㎡ | - | 2180 | 4.12 | - | 〃 | 5.6 | 2.9 | 18.1 | 10.11 | 2.50 | 8.17 | 39.6 | 117 |
電熱早播仮植 42日苗 |
0.33/㎡ | 6cm×3cm2本植 | 1110 | 4.12 | 4.26 | 〃 | 6.2 | 3.7 | 23.7 | 13.18 | 4.98 | 8.16 | 41.5 | 122 |
(昭34)
試験方法
(1) 供試品種:新栄
(2) 育苗法及様式一覧
播種期:普通苗4月25日、早播苗、4.9、室内育苗4.14
仮植期:4月24日(早播、室内とも)
移植期:5月27日
苗代施肥量:㎡基肥N-36g,、P-29g、K-29g播床と仮植床に共通、室育は箱当硫安8g、過石8g、硫安4g
区別 | 育苗様式 | 追肥量及び時期 | 備考 | |||||||||
播床 | (-) 播種量 L/㎡ |
播種法 | 仮植法 | (+)(+) 苗立数 本/㎡ |
追肥総量 (要素/㎡)g |
日目 25 |
30 | 35 | 40 | (-) 坪当播種 量(合) |
(+)(+) 坪当苗立 |
|
1.普通冷床 | 冷床 | 0.33 | 6.0 | - | 6500 | N-4g | 〇 | 6 | 21500 | |||
2.早播普通仮植 | 電熱温床 | 0.33 | 4.5 | 6cm×3cmの 株当2本植 |
1110 | N-12g | 〇 | 〇 | 6 | 3660 | ||
3.早播簡易仮植(1) | 〃 | 〃 | 2.3 | 3.0 | 2500 | 〃 | 〇 | 〇 | 6 | 8250 | ||
〃 (2) | 〃 | 〃 | 3.0 | 3.0 | 3270 | 〃 | 〇 | 〇 | 6 | 10790 | ||
4.早播無仮植(1) | 〃 | 0.11 | 7.5 | - | 2180 | 〃 | 〇 | 〇 | 2 | 7190 | ||
〃 (2) | 〃 | 0.22 | 7.5 | - | 4360 | 〃 | 〇 | 〇 | 4 | 14390 | ||
早播無仮植〔標準区〕(3) | 〃 | 0.33 | 6.0 | - | 6500 | 〃 | 〇 | 〇 | 6 | 21500 | ||
〃 (4) | 〃 | 0.44 | 4.5 | - | 8700 | N-12g | 〇 | 〇 | 8 | 28700 | ||
5.早播室内育苗(1) | 室内 育苗器 |
箱当 0.18 | 室有の 標準 |
6cmの条植 | 2900 | 〃 | 〇 | 〇 | 箱当 1 | 9570 | ||
〃 〔標準区〕(2) | 〃 | 箱当 0.36 | 〃 | 〃 | 5800 | 〃 | 〇 | 〇 | 箱当 2 | 19140 |
(3) 本田栽培法
施肥量: 標準肥(a当N-640g、P2O5-600g、K2O-600g)
栽植密度: 35cm×16.5cm×2本植 ㎡当18.4株
試験結果:
区別 | 移植時の生育 | 発根力 (移植後10日目) |
出穂期 (月日) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
平均 一穂 粒数 |
玄米 千粒重 (g) |
屑米 歩合 (%) |
a当 玄米重 (kg) |
収量比 | |||||||||
草丈 (cm) |
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
根数 (本) |
抽葉長 (cm) |
乾物重 (100本) (g) |
乾物重/ 抽葉長 |
根数 (本) |
根長 (本) |
発根量 (cm) |
穂数 (本) |
総粒数 (粒) |
対冷 | |||||||
1.普冷 | 15.2 | 3.9 | 1.2 | 10.8 | 30.0 | 3.5 | 0.12 | 12.8 | 9.9 | 126 | 8.15 | 22.9 | 1598 | 74.8 | 70 | 20.8 | 6.5 | 44.5 | (100) |
2.早仮 | 25.2 | 5.9 | 3.0 | 24.1 | 64.9 | 19.4 | 0.30 | 25.9 | 13.0 | 335 | 9 | 28.5 | 1838 | 77.4 | 65 | 21.4 | 3.7 | 55.0 | 124 |
3.早簡仮(1) | 19.5 | 5.8 | 2.6 | 15.2 | 53.5 | 10.9 | 0.20 | 20.4 | 12.2 | 248 | 10 | 26.9 | 1878 | 74.2 | 70 | 21.2 | 6.1 | 50.6 | 114 |
〃 (2) | 21.0 | 5.2 | 2.0 | 14.3 | 52.7 | 9.3 | 0.18 | 18.3 | 12.3 | 224 | 11 | 25.5 | 1739 | 76.5 | 68 | 21.2 | 6.3 | 49.5 | 111 |
4.早無仮植(1) | 18.1 | 5.9 | 2.9 | 18.7 | 50.3 | 11.5 | 0.23 | 20.7 | 12.2 | 328 | 10 | 28.5 | 1876 | 78.1 | 69 | 21.1 | 5.0 | 52.2 | 117 |
〃 (2) | 20.1 | 5.2 | 2.1 | 14.9 | 50.1 | 8.8 | 0.18 | 20.1 | 12.5 | 251 | 11 | 26.8 | 1770 | 76.6 | 66 | 21.1 | 3.9 | 51.3 | 115 |
〃 〔標準〕(3) |
18.1 | 4.8 | 1.5 | 13.3 | 44.5 | 6.6 | 0.15 | 16.9 | 11.2 | 189 | 12 | 25.0 | 1825 | 76.7 | 73 | 21.2 | 6.0 | 49.4 | 111 |
〃 (4) | 20.1 | 4.6 | 1.0 | 10.2 | 45.0 | 6.3 | 0.14 | 17.2 | 10.9 | 187 | 14 | 24.7 | 1843 | 73.5 | 75 | 21.3 | 5.5 | 47.6 | 108 |
5.早室育(1) | 20.8 | 4.7 | 1.6 | 15.1 | 49.3 | 7.9 | 0.16 | 15.5 | 10.8 | 167 | 13 | 23.5 | 1741 | 76.0 | 74 | 21.2 | 4.9 | 47.5 | 107 |
〃 〔標準〕(2) |
16.7 | 4.0 | 1.2 | 14.4 | 37.8 | 5.0 | 0.13 | 14.8 | 10.4 | 154 | 14 | 24.5 | 1801 | 72.5 | 74 | 21.6 | 5.9 | 45.1 | 101 |
(昭35)
試験方法:
(1) 供試品種:新栄
(2) 育苗法一覧
播種期:普通苗4月25日、ビニール苗4月15日、早播苗4月11日
仮植期:4月25日
移植期:5月27日
区別 | 育苗様式 | 追肥量及び時期 | ||||||||
播床 | 播種量 L/㎡ |
播種法 | 仮植法 | 苗立数 本/㎡ |
追肥総量 (要素/㎡)g |
日目 25 |
30 | 35 | 40 | |
1.普通冷床 | 冷床 | 0.33 | 6cm条播 | - | 6500 | N-6g | 〇 | |||
2.早播普通仮植 | 電熱温床 | 0.33 | 4.5cm条播 | 6cm×3cmの 株当2本植 |
1110 | N-12g | 〇 | 〇 | ||
3.早播簡易仮植(1) | 〃 | 0.33 | 3cm条播 | 6cmの条植 | 3250 | 〃 | 〇 | 〇 | ||
4.早播無仮植(1) | 〃 | 0.17 | 7.5cm条播 | - | 3250 | 〃 | 〇 | 〇 | ||
〃 (2) | 〃 | 0.33 | 6cm条播 | - | 6500 | 〃 | 〇 | 〇 | ||
5.ビニール冷床早(1) | ビニール簡易 | 0.22 | 6cm条播 | - | 4290 | N-6g | 〇 | |||
〃 (2) | 〃 | 0.33 | 6cm条播 | - | 6500 | 〃 | 〇 |
試験結果:
区別 | 移植時の生育 | 出穂期 (月日) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
平均 一穂 粒数 |
玄米 千粒重 (g) |
屑米 歩合 (%) |
a当 玄米重 (kg) |
収量比 | |||||
草丈 (cm) |
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
根数 (本) |
乾物重 (g) |
穂数 (本) |
総粒数 (粒) |
対冷 | |||||||
1.普冷 | 14.7 | 3.7 | 1.0 | 9.1 | 2.8 | 8.13 | 17.6 | 1297 | 94.7 | 74 | 20.9 | 6.5 | 44.8 | (100) |
2.早仮 | 19.3 | 5.7 | 2.9 | 14.6 | 13.7 | 8 | 21.7 | 1565 | 91.8 | 72 | 20.3 | 7.8 | 0.8 | 113 |
3.早簡仮 | 16.1 | 4.7 | 1.4 | 13.2 | 6.5 | 10 | 18.8 | 1326 | 94.3 | 71 | 21.4 | 5.6 | 47.6 | 106 |
4.早無仮(1) | 15.7 | 5.3 | 2.5 | 162 | 7.8 | 9 | 18.3 | 1328 | 94.0 | 73 | 21.0 | 6.6 | 48.2 | 108 |
〃 (2) | 16.6 | 4.8 | 1.8 | 12.5 | 6.1 | 10 | 18.9 | 1386 | 92.8 | 73 | 21.3 | 7.0 | 47.1 | 105 |
5.ビニール早(1) | 14.6 | 4.8 | 1.9 | 13.4 | 4.7 | 11 | 18.6 | 1393 | 93.6 | 75 | 21.6 | 7.4 | 47.2 | 105 |
〃 (2) | 12.7 | 4.3 | 1.4 | 8.4 | 4.1 | 11 | 19.2 | 1390 | 91.7 | 72 | 21.1 | 6.0 | 47.4 | 106 |
(昭36)
試験方法と試験結果:
(1) 供試品種:新栄
(2) 育苗法:
(A) | 普通冷床 (ビニール障子) | 仮植区は6cm×3cm、2本植、 間引は1条毎35日目 |
(B) | 電熱温床 地下15cm熱線( 〃 ) | |
(C) | 簡易温床 地下15cm稲藁( 〃 ) | |
(D) | ビニール冷床(1) 簡易枠、 3重被覆 | |
(E) | 〃 (2) 〃 2重被覆 |
(3) 育苗結果と収量
区別 | 播種期 (月日) |
育苗 日数 (日) |
播種量 L/㎡ |
苗立数 本/㎡ |
移植時の生育(5月28日) | 出穂期 (月日) |
a当 精玄米重 (kg) |
収量比 | ||
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
乾物重 100本(g) |
||||||||
(A)普冷 | 4.25 | 33 | 0.33 | 6500 | 3.9 | 1.1 | 3.8 | 8.7 | 49.3 | (100) |
(B)電仮植 | 4.10 | 48 | 0.44 | 1100 | 5.8 | 3.0 | 17.5 | 1 | 56.3 | 114 |
〃無仮植 | 4.10 | 48 | 0.17 | 3250 | 5.9 | 3.0 | 10.5 | 3 | 54.7 | 111 |
〃間引き | 4.10 | 48 | 0.33 | 3250 | 5.3 | 2.2 | 9.9 | 3 | 52.9 | 107 |
〃無便値 | 4.10 | 48 | 0.33 | 6500 | 4.8 | 1.4 | 7.8 | 4 | 51.9 | 105 |
(C)簡温 | 4.10 | 48 | 0.17 | 3250 | 5.3 | 2.5 | 10.2 | 3 | 51.8 | 105 |
〃 | 4.10 | 48 | 0.33 | 6500 | 5.1 | 2.0 | 7.0 | 4 | 52.2 | 106 |
(D)ビ冷(1) | 4.10 | 48 | 0.17 | 3250 | 5.1 | 2.4 | 7.2 | 3 | 52.7 | 107 |
〃 | 4.10 | 48 | 0.33 | 6500 | 5.0 | 1.9 | 5.5 | 4 | 51.6 | 105 |
(E)ビ冷(2) | 4.15 | 43 | 0.17 | 3250 | 5.2 | 1.6 | 6.5 | 3 | 53.4 | 108 |
〃 | 〃 | 43 | 0.33 | 6500 | 5.0 | 1.5 | 5.4 | 4 | 52.5 | 107 |
ビニール冷床の0.33L/㎡播は熟苗の素質としては不充分であるが、普通苗に比較するとなお生育の促進並びに収量性におよぼす効果は大きく、また育苗法の簡易性から推しても電熱温床に比して普遍性が高いものと考えられる。
<参考事項>
(1) 育苗法別苗代所要面接と本田10a当換算所要経費
育苗法 | 坪当播種量 | 苗代所要 面積(坪/10a) |
備考 (電温の本田10a当所要経費) |
電熱温床、無仮植 | 6合播 | 2~3坪 | 1356円~2034円 |
〃 〃 | 4合播 | 3~4坪 | 2034円~2712円 |
〃 〃 | 2合播 | 6~7坪 | 4068円~4746円 |
電熱温床、普通仮植 | 8合播 | 播種床1.5~2坪、仮植床(冷床)10坪 | 1017円~1356円 |
〃 簡易仮植 | 8合播 | 〃 〃 3~4坪 | 1017円~1356円 |
ビニール冷床、無仮植 | 6合播 | 2.5~3坪 | ビニールの2重被覆保温 |
〃 〃 | 4合播 | 3~4坪 |
(2) 電熱温床の設置経費(温床15坪当)
施設費用 | 金額 (円) |
耐用年数 (年) |
年間費用 (円) |
坪当費用 |
熱線(ビニール温床線330m) | 2310 | 6 | 385 | |
引込用電線(ビニール線30m) | 3930 | 25 | 157 | |
工事料金(トランス、引込工事料) | 2000 | 2000 | ||
変圧器開閉器損料 | 190 | 190 | ||
スイッチ2箇 | 700 | 10 | 70 | |
雑費 | 2000 | 2000 | ||
計 | 11130 | 4802 | 320 | |
電力使用料 合計 |
5367 10169 |
358 678 |
Ⅲ 早播熟苗の適応性について
(昭33、34)
試験方法:
試験地 | 土壌別 | 土地条件 |
妹背牛 | 埴壌土 | 排水良好、地力に富む高位収穫田(泥炭地を客土により造成) |
幌向 | 埴土 | 排水普通、地味は肥沃の方で生産力大の部 |
〃 | 泥炭地(A)(旧田) | 低位泥炭、地味中庸、排水やや良、生産力中位 |
〃 | 〃 (B)(〃) | 同上 |
〃 | 〃 (C)(新田) | 低位泥炭、排水良好で地力は(A)(B)に優る前年まで畑作 |
〃 | 砂壌土 | 排水稍不良、地味瘠薄、生産力極低位 |
雁来 | 泥炭 | 排水極不良な低収田 |
豊平 | 火山灰 | 灌漑水温低く、漏水の大な低収田 |
琴似 | 泥炭 | 排水不良な水口冷水田、青立低収田 |
〃 | 埴壌土(新田) | 排水良好な輪換田 |
供試苗:新栄の普通苗(35日苗)および早播仮植苗(50日苗)(本場において養成)
栽培法:各試験地の慣行法による。
試験結果:
場所 | 土壌条件 | 昭33 (新栄) | 昭34 (新栄) | ||||||
普通苗 | 早播(熟苗) | 普通苗 | 早播(熟苗) | ||||||
出穂期 (月日) |
穂数 (本) |
出穂期 (月日) |
穂数 (本) |
出穂期 (月日) |
穂数 (本) |
出穂期 (月日) |
穂数 (本) |
||
妹背牛 | 埴壌土 | 8.10 | 318 | 8.4 | 393 | - | - | - | - |
幌向 | 埴土 | 12 | 334 | 6 | 439 | 8.15 | 313 | 8.9 | 416 |
〃 | 泥炭(A) | 14 | 383 | 10 | 457 | 16 | 304 | 10 | 360 |
〃 | 〃 (B) | - | - | - | - | 15 | 360 | 11 | 343 |
〃 | 〃 (C) | 12 | 361 | 7 | 408 | - | - | - | - |
〃 | 砂壌土 | 13 | 363 | 8 | 414 | - | - | - | - |
雁来 | 泥炭 | - | - | - | - | 20 | 320 | 14 | 324 |
豊平 | 火山(漏水) | - | - | - | - | 13 | 336 | 8 | 391 |
琴似 | 泥炭(冷水) | - | - | - | - | 19 | 612 | 15 | 610 |
〃 | 埴壌(新) | - | - | - | - | 14 | 384 | 7 | 432 |
平均 | 8.12 | 352 | 8.7 | 442 | 8.16 | 376 | 8.11 | 411 |
品種 | 土壌条件 | 場所 | 普通苗 | 早播(熟苗) | 収量比 (対冷) |
||||||||
総粒数 ㎡(%) |
稔実 歩合 (%) |
玄米千粒重 未調整(g) |
屑米 歩合 (%) |
玄米重 早播(a当) (kg) |
総粒数 ㎡ (千) |
稔実 歩合 (%) |
玄米千粒重 未調整(g) |
屑米 歩合 (%) |
玄米重 (a当) (kg) |
||||
昭33 (新栄) |
妹背牛 | 埴壌土 | 22.8 | 94.7 | 22.4 | 1.7 | 50.9 | 24.7 | 94.4 | 23.2 | 0.9 | 58.0 | 114 |
幌向 | 埴土 | 25.5 | 91.4 | 21.6 | 11.5 | 46.9 | 28.3 | 93.5 | 25.8 | 4.1 | 58.5 | 125 | |
〃 | 泥炭(A) | 36.0 | 70.4 | 19.7 | 30.6 | 35.7 | 33.8 | 88.2 | 21.2 | 7.9 | 52.4 | 147 | |
〃 | 〃 (C) | 29.8 | 86.0 | 22.1 | 9.9 | 50.2 | 32.5 | 94.2 | 23.3 | 4.8 | 57.3 | 114 | |
〃 | 砂壌土 | 26.4 | 89.2 | 21.2 | 13.0 | 41.5 | 26.0 | 92.3 | 21.5 | 4.2 | 46.5 | 112 | |
平均 | 28.1 | 86.3 | 21.4 | 13.3 | 45.0 | 29.0 | 92.5 | 22.0 | 4.4 | 54.6 | 121 | ||
昭34 (新栄) |
幌向 | 埴土 | 232 | 91.0 | 23.3 | 2.5 | 49.5 | 27.8 | 93.1 | 23.0 | 1.0 | 53.2 | 108 |
〃 | 泥炭(A) | 26.7 | 83.0 | 22.1 | 3.6 | 46.1 | 27.5 | 88.6 | 22.9 | 3.2 | 52.6 | 114 | |
〃 | 〃 (B) | 28.7 | 86.0 | 23.3 | 0.2 | 48.2 | 22.7 | 93.1 | 23.6 | 0.2 | 53.3 | 111 | |
雁来 | 泥炭 | 22.6 | 86.5 | 21.2 | 7.3 | 30.0 | 16.1 | 85.9 | 22.1 | 2.9 | 31.1 | 104 | |
豊平 | 火山灰 | 22.0 | 88.5 | 22.3 | 3.7 | 42.2 | 21.5 | 92.7 | 22.4 | 2.4 | 50.5 | 120 | |
琴似 | 泥炭 | 50.9 | 37.8 | 17.5 | 27.3 | 20.4 | 47.6 | 38.3 | 21.6 | 3.2 | 39.7 | 195 | |
〃 | 埴壌(新) | 21.6 | 86.4 | 22.6 | 2.4 | 46.7 | 27.8 | 89.3 | 22.5 | 1.5 | 46.8 | 100 | |
平均 | 28.0 | 79.9 | 21.8 | 6.7 | 40.4 | 27.3 | 83.1 | 22.6 | 2.1 | 46.7 | 116 |
Ⅳ 早播熟苗における生育と収量の年次間変動(昭31~36)
試験結果:
(1) 供試苗の生育 昭31~36 6ヶ年平均(早播熟苗の特徴)
苗別 | 播種期と (移植期) |
苗代日数 (日) |
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
根数 (本) |
抽葉長 (cm) |
乾物重 (苗100本) |
R/T率 (%) |
同吸収量 (苗100本) (mg) |
総粒数 ㎡(%) |
窒素含有率 (乾物1g当) (%) |
|
茎葉(g) | 根(g) | |||||||||||
普通冷床 | 4.24~25 (5.27~29) |
33 | 3.8 | 1.1 | 9.3 | 25.5 | 3.00 | 0.61 | 23.2 | 4.75 | 123 | |
早播熟苗 | 4.9~12 (5.27~29) |
47 | 6.0 | 3.4 | 21.9 | 56.3 | 14.56 | 4.03 | 28.1 | 4.47 | 546 | (電熱苗仮植育苗) |
(2) 茎数の推移
(3) 出穂期と収量構成及び収量
普通冷床 | 早播熟苗 | |||||||||||
出穂期 (月日) |
有効茎 歩合 (%) |
穂数 (本) |
平均 一穂 粒数(粒) |
株当 総粒数 (粒) |
稔実 歩合 (%) |
出穂期 (月日) |
有効茎 歩合 (%) |
穂数 (本) |
平均 一穂 粒数(粒) |
株当 総粒数 (粒) |
稔実 歩合 (%) |
|
昭31 | 8.25 | 78.7 | 25.8 | 71 | 1830 | 48.6 | 8.16 | 77.6 | 31.6 | 61 | 1933 | 63.4 |
32 | 18 | 76.9 | 24.6 | 72 | 1759 | 84.5 | 10 | 84.7 | 25.4 | 67 | 1682 | 81.2 |
33 | 11 | 85.6 | 23.8 | 78 | 1839 | 82.5 | 4 | 84.5 | 26.4 | 60 | 1592 | 91.8 |
34 | 13 | 86.9 | 23.0 | 81 | 1865 | 81.4 | 8 | 75.2 | 27.5 | 64 | 1749 | 85.1 |
35 | 15 | 75.4 | 20.2 | 72 | 1458 | 88.0 | 9 | 65.7 | 22.6 | 72 | 1632 | 91.7 |
36 | 4 | 80.4 | 23.2 | 76 | 1771 | 88.5 | 7.30 | 90.1 | 21.8 | 75 | 1627 | 93.0 |
平均 | 8.14 | 80.7 | 23.4 | 75 | 1754 | 78.9 | 8.8 | 79.6 | 25.9 | 67 | 1703 | 84.4 |
普通冷床 | 早播熟苗 | 対冷 収量比 |
|||||||||
籾/藁 比率(%) |
屑米 歩合 (%) |
玄米千粒重 | a当収量 (kg) |
籾/藁 比率(%) |
屑米 歩合 (%) |
玄米千粒重 |
a当収量 (kg) |
||||
未調整(g) | 精玄米(g) | 未調整(g) | 精玄米(g) | ||||||||
昭31 | 54 | - | 20.4 | 22.3 | 33.9 | 73 | - | 21.2 | 21.9 | 41.5 | 122 |
32 | 106 | - | 21.3 | 22.7 | 45.7 | 105 | - | 21.4 | 22.4 | 46.6 | 102 |
33 | 113 | 4.6 | 21.8 | 22.2 | 50.8 | 130 | 2.8 | 23.0 | 23.0 | 54.2 | 107 |
34 | 105 | 4.2 | 21.9 | 22.9 | 53.2 | 107 | 3.9 | 22.0 | 22.5 | 56.5 | 106 |
35 | 114 | 9.1 | 20.7 | 21.7 | 42.6 | 122 | 5.9 | 20.2 | 21.5 | 46.1 | 108 |
36 | - | 6.5 | 20.9 | 21.4 | 46.2 | - | 5.7 | 21.0 | 21.7 | 48.8 | 106 |
平均 | 98 | 6.1 | 21.2 | 22.2 | 45.4 | 107 | 4.6 | 21.5 | 22.2 | 49.0 | 108 |
(4) 生育時期別積算温度及び日照(昭33)
移植~幼穂形成期 | 幼穂形成期~出穂期 | 出穂期~成熟期 | 移植期~成熟期 | ||||||||||
期間 | 積算 | 平均 | 期間 | 積算 | 平均 | 期間 | 積算 | 平均 | 期間 | 積算 | 平均 | ||
気温 (℃) |
普通苗 | 5.29~7.16 (49日) |
819 | 16.7 | 7.17~8.11 (25日) |
554 | 22.2 | 8.12~9.28 (48日) |
880 | 18.3 | (122日) | 2253 | 18.5 |
熟苗 | 5.29~7.10 (43日) |
695 | 16.2 | 7.11~8.4 (25日) |
523 | 20.9 | 8.5~9.16 (43日) |
845 | 19.7 | (111日) | 2063 | 18.6 | |
日照 (時間) |
普通苗 | - | 393 | 8.0 | - | 185 | 7.4 | - | 313 | 6.5 | - | 890 | 7.3 |
熟苗 | - | 343 | 8.0 | - | 183 | 7.3 | - | 302 | 7.0 | - | 827 | 7.5 |
Ⅴ 早播熟苗の稔実性と施肥法について(昭31~36)
試験方法:
供試品種:新栄
育苗法:早播熟苗(田越早播仮植苗4月10日播 48日苗)、普通苗(冷床4月25日播 33日苗)
本田栽培法:
栽植密度:昭31~32、39cm×15cm 2本植(16.8株/㎡)
昭33~36、33cm×16.5cm 2本植(18.0株/㎡)
施肥方法(施肥量及び施肥時期):
基肥(g/a) | N追肥量(g/a) | |||||||
P2O5 | K2O | N | 第1区 | 第2区 | 第3区 | 第4区 | ||
昭31 | 標肥 | 579 | 579 | 693 | ||||
多肥 | 752 | 753 | 901 | |||||
追肥 | 579 | 579 | 693 | N 257 K 385 |
||||
昭32~36 | 標肥 | 605 | 605 | 605 | ||||
多肥 | 605 | 605 | 832 | |||||
追肥 | 605 | 605 | 605 | 227 | 227 | 227 | 227 |
第1区(追1) 〔分けつ盛期〕 |
第2区(追2) 〔幼穂形成期〕 |
第3区(追3) 〔止葉期〕 |
第4区(追4) 〔出穂期〕 |
|||||
普通苗 (月日) |
早播苗 (月日) |
普通苗 (月日) |
早播苗 (月日) |
普通苗 (月日) |
早播苗 (月日) |
普通苗 (月日) |
早播苗 (月日) |
|
昭31 | 7.7 | 7.7 | ||||||
32 | 6.28 | 6.21 | 7.22 | 7.16 | ||||
33 | 7.5 | 6.23 | 7.16 | 7.10 | 8.7 | 7.30 | ||
34 | 7.6 | 9.26 | 7.20 | 7.9 | 8.5 | 7.29 | ||
35 | - | 7.12 | - | 8.2 | - | 8.11 | ||
36 | 7.13 | 7.8 | 7.27 | 7.20 | 8.8 | 7.31 |
試験結果:
(1) 収量構成要素と稔実歩合
施肥区分 | 普通冷床 | 早播 | |||||||||||
最高 茎数 (本) |
穂数 (本) |
平均 一穂 粒数(粒) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
最高 茎数 (本) |
穂数 (本) |
平均 一穂 粒数(粒) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
||||
総粒数 (粒) |
稔実粒数 (粒) |
総粒数 (粒) |
稔実粒数 (粒) |
||||||||||
昭31 | 標肥 | 32.8 | 25.8 | 71 | 1830 | 889 | 48.6 | 40.7 | 31.6 | 61 | 1933 | 1225 | 63.4 |
多肥 | 34.6 | 28.3 | 76 | 2136 | 1024 | 48.0 | 43.6 | 32.9 | 65 | 2134 | 1208 | 56.6 | |
追肥1 | 30.5 | 25.0 | 74 | 1852 | 1094 | 59.1 | 41.0 | 30.9 | 62 | 1921 | 1273 | 66.3 | |
昭32 | 標肥 | 32.0 | 24.6 | 72 | 1759 | 1486 | 84.5 | 30.0 | 25.4 | 67 | 1682 | 1365 | 812 |
多肥 | 32.5 | 24.2 | 73 | 1757 | 1509 | 85.9 | 35.9 | 29.6 | 65 | 1933 | 1491 | 77.1 | |
追肥1 | 32.2 | 25.8 | 71 | 1823 | 1471 | 80.7 | 32.0 | 28.7 | 66 | 1885 | 1462 | 77.6 | |
追肥2 | 31.6 | 27.1 | 71 | 1887 | 1540 | 81.6 | 34.1 | 29.9 | 66 | 1962 | 1495 | 76.2 | |
昭33 |
標肥 | 27.8 | 23.8 | 78 | 1839 | 1518 | 82.5 | 30.3 | 26.4 | 60 | 1592 | 1461 | 91.8 |
多肥 | 28.4 | 24.8 | 78 | 1933 | 1512 | 78.2 | 33.6 | 27.9 | 65 | 1819 | 1585 | 87.1 | |
追肥1 | 29.0 | 22.8 | 82 | 1863 | 1527 | 82.0 | 33.6 | 28.2 | 64 | 1810 | 1555 | 85.9 | |
追肥2 | 27.6 | 24.1 | 79 | 1904 | 1567 | 82.3 | 31.2 | 27.8 | 63 | 1758 | 1501 | 85.4 | |
追肥3 | 27.1 | 22.5 | 77 | 1737 | 1481 | 85.3 | 30.2 | 27.1 | 63 | 1716 | 1556 | 90.7 |
施肥区分 | 普通冷床 | 早播 | |||||||||||
最高 茎数 (本) |
穂数 (本) |
平均 一穂 粒数(粒) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
最高 茎数 (本) |
穂数 (本) |
平均 一穂 粒数(粒) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
||||
総粒数 (粒) |
稔実粒数 (粒) |
総粒数 (粒) |
稔実粒数 (粒) |
||||||||||
昭34 | 標肥 | 26.0 | 23.0 | 81 | 1865 | 1518 | 81.4 | 36.2 | 27.5 | 64 | 1749 | 1488 | 85.1 |
多肥 | 29.1 | 24.2 | 78 | 1888 | 1491 | 78.9 | 37.6 | 28.0 | 65 | 1817 | 1512 | 83.2 | |
追肥1 | 31.0 | 25.3 | 80 | 2034 | 1531 | 75.3 | 38.3 | 28.0 | 68 | 1972 | 1615 | 81.9 | |
追肥2 | 29.5 | 25.4 | 84 | 2131 | 1618 | 76.5 | 36.6 | 29.9 | 66 | 1964 | 1633 | 82.7 | |
追肥3 | 28.4 | 23.4 | 78 | 1816 | 1455 | 80.2 | 36.1 | 27.1 | 64 | 1729 | 1482 | 85.9 | |
昭35 | 標肥 | 26.4 | 20.2 | 72 | 1458 | 1284 | 88.0 | 33.2 | 22.6 | 72 | 1632 | 1496 | 91.7 |
追肥2 | 30.9 | 23.6 | 75 | 1780 | 1489 | 83.7 | |||||||
追肥3 | 33.6 | 22.6 | 73 | 641 | 1523 | 92.8 | |||||||
追肥4 | 35.2 | 23.1 | 76 | 1747 | 1550 | 88.7 | |||||||
昭36 | 標肥 | 26.1 | 23.2 | 76 | 1771 | 1567 | 88.5 | 24.7 | 21.8 | 75 | 1627 | 1513 | 93.0 |
多肥 | 28.8 | 22.4 | 76 | 1702 | 1587 | 93.2 | 28.2 | 23.4 | 73 | 1708 | 1558 | 91.2 | |
追肥2 | 27.8 | 24.9 | 79 | 1968 | 1621 | 82.4 | 30.4 | 25.3 | 75 | 1897 | 1661 | 87.5 | |
追肥3 | 27.2 | 22.9 | 78 | 1796 | 1619 | 90.1 | 29.3 | 25.5 | 73 | 1871 | 1674 | 89.5 | |
追肥4 | 27.2 | 22.4 | 75 | 1691 | 1587 | 93.8 | 25.5 | 24.7 | 72 | 1767 | 1664 | 94.2 | |
昭35 深耕 |
標肥 | 27.6 | 20.8 | 78 | 1626 | 1402 | 86.2 | 35.5 | 24.3 | 78 | 1885 | 1649 | 87.5 |
追肥2 | 89.4 | 27.0 | 79 | 2137 | 1807 | 84.6 | |||||||
追肥3 | 37.0 | 25.0 | 81 | 1993 | 1745 | 87.5 | |||||||
追肥4 | 35.3 | 25.7 | 73 | 1872 | 1695 | 90.5 | |||||||
昭36 深耕 |
標肥 | 25.1 | 23.1 | 78 | 1808 | 1675 | 92.6 | 23.5 | 22.3 | 74 | 1649 | 1542 | 93.5 |
多肥 | 24.3 | 22.2 | 76 | 1692 | 1521 | 89.9 | 25.7 | 22.8 | 75 | 1676 | 1546 | 92.2 | |
追肥2 | 25.5 | 24.6 | 79 | 1942 | 1687 | 86.9 | 24.2 | 22.9 | 82 | 1877 | 1708 | 88.3 | |
追肥3 | 23.9 | 21.6 | 81 | 1765 | 1598 | 90.6 | 22.8 | 21.5 | 81 | 1743 | 1631 | 93.6 | |
追肥4 | 25.3 | 22.6 | 81 | 1824 | 1678 | 92.0 | 21.9 | 21.3 | 80 | 1705 | 1603 | 94.0 |
(2) 収量
施肥区分 | 普通冷床 | 早播 | ||||||||||
屑米 歩合 (%) |
千粒重 | a当収量 (kg) |
収量比 (対標) |
屑米 歩合 (%) |
千粒重 | a当収量 (kg) |
収量比 | |||||
未調整(g) | 精玄米(g) | 未調整(g) | 精玄米(g) | (対標) | (対冷) | |||||||
昭31 | 標肥 | 20.4 | 22.3 | 33.9 | (100) | 21.2 | 21.9 | 41.5 | (100) | 122 | ||
多肥 | 20.0 | 21.0 | 26.7 | 79 | 20.7 | 21.8 | 39.2 | 94 | 147 | |||
追肥1 | 20.8 | 22.4 | 37.1 | 110 | 21.1 | 21.8 | 43.9 | 106 | 118 | |||
昭32 | 標肥 | 21.3 | 22.7 | 45.7 | (100) | 21.4 | 22.4 | 46.6 | (100) | 102 | ||
多肥 | 21.3 | 22.9 | 46.0 | 101 | 21.2 | 22.1 | 48.1 | 103 | 105 | |||
追肥1 | 21.7 | 22.9 | 46.2 | 101 | 21.2 | 22.2 | 46.8 | 100 | 101 | |||
追肥2 | 21.3 | 22.9 | 46.1 | 101 | 20.8 | 22.1 | 46.6 | 100 | 101 | |||
昭33 |
標肥 | 4.6 | 21.8 | 22.2 | 50.8 | (100) | 2.8 | 23.0 | 23.0 | 54.2 | (100) | 107 |
多肥 | 5.2 | 21.6 | 22.0 | 52.3 | 103 | 3.1 | 22.6 | 23.2 | 57.7 | 107 | 110 | |
追肥1 | 4.8 | 21.9 | 22.2 | 52.2 | 103 | 3.5 | 22.7 | 23.2 | 57.5 | 106 | 110 | |
追肥2 | 4.3 | 21.8 | 22.4 | 52.7 | 104 | 3.3 | 22.8 | 23.3 | 57.7 | 107 | 110 | |
追肥3 | 3.9 | 22.0 | 22.3 | 56.1 | 110 | 2.9 | 22.8 | 23.2 | 57.7 | 107 | 103 |
施肥区分 | 普通冷床 | 早播 | ||||||||||
屑米 歩合 (%) |
千粒重 | a当収量 (kg) |
収量比 (対標) |
屑米 歩合 (%) |
千粒重 | a当収量 (kg) |
収量比 | |||||
未調整(g) | 精玄米(g) | 未調整(g) | 精玄米(g) | (対標) | (対冷) | |||||||
昭34 | 標肥 | 4.2 | 21.9 | 22.9 | 53.2 | (100) | 3.9 | 22.0 | 22.5 | 56.5 | (100) | 106 |
多肥 | 4.3 | 21.9 | 22.7 | 54.1 | 102 | 3.7 | 21.8 | 22.4 | 57.7 | 102 | 107 | |
追肥1 | 6.2 | 21.7 | 22.3 | 51.1 | 96 | 3.5 | 21.4 | 22.4 | 58.2 | 103 | 114 | |
追肥2 | 6.5 | 21.6 | 22.9 | 54.8 | 103 | 3.7 | 21.8 | 22.5 | 57.9 | 103 | 106 | |
追肥2 | 4.1 | 22.3 | 23.1 | 55.4 | 104 | 2.6 | 22.6 | 23.0 | 59.5 | 105 | 107 | |
昭35 | 標肥 | 91 | 20.7 | 21.7 | 42.6 | 5.9 | 20.2 | 21.5 | 46.1 | (100) | 108 | |
多肥 | ||||||||||||
追肥2 | 7.6 | 20.2 | 21.2 | 48.2 | 105 | |||||||
追肥3 | 5.3 | 20.8 | 21.4 | 50.1 | 109 | |||||||
追肥4 | 6.9 | 20.6 | 21.3 | 51.0 | 111 | |||||||
昭36 |
標肥 | 6.5 | 20.9 | 21.4 | 46.2 | (100) | 5.7 | 21.0 | 21.7 | 48.8 | (100) | 106 |
多肥 | 7.6 | 21.2 | 21.4 | 47.6 | 103 | 6.0 | 20.9 | 21.2 | 49.6 | 102 | 104 | |
追肥2 | 7.7 | 21.3 | 21.5 | 48.8 | 106 | 7.7 | 21.2 | 21.4 | 49.9 | 120 | 12 | |
追肥3 | 5.0 | 21.1 | 21.5 | 49.7 | 108 | 5.1 | 21.7 | 21.9 | 52.0 | 107 | 105 | |
追肥4 | 6.6 | 21.3 | 21.5 | 47.6 | 103 | 4.5 | 20.9 | 21.5 | 50.4 | 103 | 106 | |
昭35 深耕 |
標肥 | 6.6 | 20.9 | 22.0 | 48.7 | 7.0 | 20.8 | 21.5 | 50.6 | (100) | 104 | |
追肥2 | 9.9 | 20.1 | 21.3 | 49.7 | 98 | |||||||
追肥.3 | 5.9 | 21.1 | 22.0 | 53.2 | 105 | |||||||
追肥4 | 7.7 | 20.5 | 21.6 | 53.3 | 105 | |||||||
昭36 深耕 |
標肥 | 6.6 | 20.9 | 21.4 | 47.3 | (100) | 3.9 | 21.1 | 21.6 | 50.0 | (100) | 106 |
多肥 | 7.3 | 21.0 | 21.6 | 48.7 | 103 | 3.9 | 21.0 | 21.6 | 51.6 | 103 | 106 | |
追肥2 | 7.2 | 21.1 | 21.6 | 49.6 | 105 | 4.6 | 21.1 | 21.7 | 51.8 | 104 | 104 | |
追肥3 | 6.2 | 21.2 | 21.8 | 51.9 | 110 | 2.9 | 21.3 | 21.7 | 54.5 | 109 | 105 | |
追肥4 | 4.6 | 21.5 | 21.8 | 50.2 | 106 | 3.9 | 20.9 | 21.7 | 52.3 | 105 | 104 |
(3) 熟苗に対する施肥法と稔実性の関係(昭33.34.2ヶ年平均)
普通苗 | 早播 | ||||||||||
標肥 | 多肥 | 追1 | 追2 | 追3 | 標肥 | 多肥 | 追1 | 追2 | 追3 | ||
最高茎数(本) | 26.9 | 28.8 | 30.0 | 28.6 | 27.8 | 33.3 | 35.6 | 36.0 | 33.9 | 33.2 | |
有効茎歩合(%) | 86.3 | 86.6 | 82.0 | 88.7 | 84.2 | 79.9 | 79.6 | 79.4 | 83.2 | 82.6 | |
穂数(本) | 23.4 | 24.5 | 24.1 | 24.8 | 23.0 | 27.0 | 28.0 | 28.1 | 28.2 | 27.1 | |
平均一穂粒数(粒) | 79 | 78 | 81 | 82 | 78 | 62 | 65 | 66 | 63 | 64 | |
株総粒数(粒) | 1852 | 1911 | 1949 | 2018 | 1777 | 1671 | 1818 | 1891 | 1861 | 1722 | |
株稔実粒数(粒) | 1518 | 1503 | 1529 | 1594 | 1468 | 1475 | 1549 | 1585 | 1567 | 1519 | |
稔実歩合(%) | 82.0 | 78.6 | 78.7 | 79.4 | 82.8 | 88.5 | 85.2 | 83.9 | 84.1 | 88.3 | |
籾藁/比率(%) | 109 | 106 | 103 | 107 | 111 | 119 | 118 | 116 | 119 | 119 | |
屑米歩合(%) | 4.4 | 4.8 | 55 | 5.4 | 4.0 | 34 | 3.4 | 3.5 | 3.5 | 2.8 | |
千粒数(粗玄米)(g) | 21.9 | 21.8 | 21.8 | 21.7 | 22.2 | 22.5 | 22.2 | 22.1 | 22.3 | 22.7 | |
〃 (精玄米)(g) | 22.6 | 22.4 | 22.3 | 22.7 | 22.7 | 22.8 | 22.8 | 22.8 | 22.9 | 23.1 | |
精玄米収量(kg/a) | 52.0 | 53.2 | 51.6 | 53.8 | 55.7 | 55.3 | 57.7 | 57.8 | 57.8 | 58.6 | |
収量比 対標 | (100) | 103 | 100 | 104 | 107 | (100) | 105 | 105 | 105 | 106 | |
〃 対普 | (100) | (103) | (100) | (104) | (107) | 107 | 109 | 112 | 108 | 105 |
(4) 熟苗に対する窒素追肥の効果は普通苗に比して顕著であったが、区々についてその特徴を表すと大略次表の如くである。
(形質別に高順位より有効)
最高茎数 | 有効茎歩合 | 穂数 | 一穂粒数 | 株総粒数 | 稔実歩合 | 千粒重 | 登熟歩合 | 収量 | |
標肥 | 3 | 3 | 2 | 3 | 4 | 2 | 3 | 3 | 4 |
多肥 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | 4 | 4 | 4 | 3 |
追(分けつ期) | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 5 | 5 | 5 | 3 |
追(幼形期) | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 4 | 4 | 3 |
追(止葉期) | 3 | 2 | 2 | 2 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 |
追(出穂期) | 3 | 3 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 2 | 2 |
(5) 熟苗の栽植密度と収量性(昭33.34)
昭33 | 昭34 | |||||||
普通苗 | 早播 | 普通苗 | 早播 | |||||
玄米重 | 比 | 玄米重 | 比 | 玄米重 | 比 | 玄米重 | 比 | |
18.0株/㎡標肥 | 51.3 | (100) | 55.8 | (100) | 53.2 | (100) | 56.5 | (100) |
22.5株/㎡ 〃 | 52.3 | 102 | 56.5 | 101 | ||||
27.2株/㎡ 〃 | 50.9 | 99 | 57.0 | 102 | 53.8 | 101 | 59.4 | 105 |
〃 多肥 | 53.4 | 100 | 58.9 | 104 | ||||
〃 追1 | 52.6 | 99 | 58.5 | 104 | ||||
〃 追2 | 54.2 | 106 | 61.4 | 110 | 55.0 | 103 | 58.8 | 104 |
熟苗の収量性は、密植により増収の傾向を示すが、生育様相については密植の影響が大きく、熟苗の特徴(分けつ性)を充分利用するにはむしろ逆行するものであって、個体の生育量が総体的に制約される。また育苗の経済性を考慮した場合も密植は極めて不適当である。熟苗の適正密度については18.0株/㎡前後が適当と思考される。
Ⅵ 早期育苗における適品種について(昭35)
試験方法:
供試品種:早生~晩生の10品種
育苗法: A 普通冷床苗、4月25日播(0.33L/㎡)32日苗
B 早播ビニール苗、4月15日播(0.22L/㎡)42日苗
C 早播電熱苗、4月11日播(0.17L/㎡)46日苗
施肥量: 苗代、本田とも標準比
栽植密度: 33cm×16.5cm、2本植、18.4株/㎡
試験結果:
区別 | 移植時の生育 | 出穂期 (月日) |
株当 | 稔実 歩合 (%) |
一穂 粒数 |
玄米 千粒重 (g) |
屑米 歩合 (%) |
a当 玄米重 (kg) |
収量比 (対冷) |
||||
葉数 (枚) |
茎数 (本) |
乾物重 (g) |
穂数 (本) |
総粒数 (粒) |
|||||||||
農林20号 | 普通苗 A | 3.0 | 1.0 | 3.3 | 8.4 | 15.8 | 1194 | 91.0 | 76 | 19.7 | 7.4 | 36.83 | (100) |
準早播苗B | 4.1 | 1.5 | 5.5 | 2 | 16.0 | 1248 | 91.3 | 78 | 19.8 | 4.7 | 39.92 | 108 | |
早播苗 C | 4.7 | 2.0 | 8.7 | 7.31 | 15.8 | 1224 | 92.3 | 77 | 20.2 | 4.5 | 37.13 | 101 | |
フクユキ | A | 3.0 | 1.0 | 2.9 | 8.7 | 19.5 | 1605 | 93.4 | 82 | 19.1 | 14.4 | 38.15 | (100) |
B | 4.2 | 1.9 | 5.4 | 5 | 19.5 | 1549 | 81.1 | 80 | 19.0 | 11.1 | 41.68 | 109 | |
C | 5.0 | 2.9 | 10.0 | 4 | 20.7 | 1742 | 89.7 | 84 | 18.6 | 12.9 | 40.20 | 105 | |
空育4 | A | 3.0 | 1.0 | 2.4 | 7 | 17.7 | 1502 | 83.2 | 85 | 19.5 | 15.9 | 38.57 | (100) |
B | 4.4 | 2.0 | 4.9 | 5 | 19.0 | 1645 | 88.1 | 87 | 19.3 | 14.1 | 39.45 | 102 | |
C | 5.0 | 2.4 | 8.9 | 3 | 18.7 | 1469 | 92.2 | 79 | 19.0 | 12.6 | 41.83 | 109 | |
シンセツ | A | 3.0 | 1.0 | 2.4 | 10 | 17.5 | 1230 | 90.8 | 70 | 19.8 | 7.5 | 35.82 | (100) |
B | 4.2 | 2.0 | 5.6 | 9 | 19.9 | 1534 | 86.3 | 77 | 19.1 | 9.8 | 39.44 | 110 | |
C | 4.9 | 3.3 | 10.9 | 7 | 19.9 | 1363 | 92.8 | 69 | 18.9 | 9.2 | 39.75 | 111 | |
ミマサリ | A | 3.1 | 1.0 | 3.3 | 9 | 22.3 | 1337 | 88.1 | 60 | 22.1 | 7.3 | 43.22 | (100) |
B | 4.2 | 1.9 | 5.3 | 7 | 22.2 | 1305 | 90.2 | 59 | 21.8 | 10.0 | 41.67 | 96 | |
C | 4.7 | 2.8 | 8.5 | 6 | 23.2 | 1266 | 90.5 | 55 | 21.5 | 6.3 | 44.11 | 102 | |
トヨヒカリ | A | 3.0 | 1.0 | 2.8 | 10 | 23.4 | 1550 | 90.8 | 66 | 19.2 | 6.4 | 41.93 | (100) |
B | 4.0 | 2.0 | 6.0 | 8 | 23.7 | 1500 | 88.3 | 63 | 18.8 | 5.3 | 42.42 | 101 | |
C | 4.6 | 2.5 | 8.3 | 5 | 26.7 | 1616 | 86.9 | 61 | 18.9 | 6.6 | 41.39 | 99 | |
栄光 | A | 3.3 | 1.0 | 3.4 | 10 | 19.7 | 1548 | 87.2 | 79 | 20.2 | 10.4 | 38.44 | (100) |
B | 4.9 | 2.6 | 5.5 | 9 | 21.4 | 1806 | 83.6 | 84 | 19.2 | 11.6 | 40.05 | 104 | |
C | 5.0 | 2.7 | 8.7 | 7 | 21.5 | 1657 | 89.9 | 77 | 19.4 | 7.5 | 41.23 | 107 | |
イワコガネ | A | 3.0 | 1.0 | 2.8 | 11 | 24.4 | 1685 | 90.5 | 69 | 20.2 | 11.7 | 42.07 | (100) |
B | 4.1 | 1.9 | 5.0 | 9 | 24.2 | 1723 | 81.2 | 71 | 20.8 | 11.7 | 44.20 | 105 | |
C | 4.6 | 3.2 | 9.9 | 8 | 24.9 | 2066 | 77.6 | 83 | 18.6 | 12.9 | 43.99 | 105 | |
新栄 | A | 3.7 | 1.0 | 2.8 | 13 | 17.8 | 1269 | 91.8 | 71 | 20.9 | 8.6 | 40.72 | (100) |
B | 4.8 | 1.9 | 4.7 | 11 | 18.1 | 1291 | 86.7 | 71 | 20.6 | 8.7 | 41.38 | 102 | |
C | 5.3 | 2.5 | 7.8 | 10 | 18.9 | 1311 | 91.9 | 69 | 21.0 | 6.4 | 42.13 | 104 | |
南栄 | A | 3.2 | 1.0 | 2.6 | 13 | 19.2 | 1340 | 91.2 | 70 | 21.5 | 7.4 | 40.82 | (100) |
B | 4.3 | 1.3 | 4.9 | 11 | 20.3 | 1432 | 91.6 | 71 | 21.4 | 6.0 | 43.11 | 106 | |
C | 5.0 | 2.5 | 8.7 | 9 | 21.5 | 1653 | 92.4 | 77 | 20.9 | 5.5 | 45.30 | 111 |