乳牛育種における飼料利用性向上をめざす選抜指標の活用 | |||||||
北海道立根釧農業試験場 酪農第一科 | |||||||
部会名 | 畜産 | 専門 | 乳牛育種 | 対象 | 乳牛 | 分類 |
【 背景・ねらい 】
飼料利用性を加味した簡易な選抜指標を明らかにし、この指標により個体選抜を実施した場合の乳牛群の遺伝的改良量の解析を行う。
【 試験研究方法】
【 結果の概要・要約】
【 具体的データ】
表1 代謝試験による飼料利用性指標 ---------------------------------------------------------------------- (PCM+D)/ME=2.42+0.45PCM/MBS +.90F%+ 5.88NE/PCM (R*2=.88) PCM/ME=11.14-.52PCM/MBS-3.74BWch/MBS+.45NE/PCM+.62PCM-.10MBS+.37F% (R*2=.44) (PCM+D)/MJ_S= 3.88+.29PCM/MBS+56.40Wch/MBS+1.42F%-.02Day (R*2=.72) PCM/MJ_S =12.62-.67PCM/MBS+.75PCM-.09MBS-.01Day+.53F% (R*2=.51) ---------------------------------------------------------------------- PCM:乳蛋白補正乳量、D:体蓄積エネルギ-、ME:摂取代謝エネルギ-、MJ_S:粗飼料 からの摂取エネルギ-、MBS:代謝体重、F%:脂肪率、Day:分娩後日数、NE/PCM: NEm+NEgに対する単位PCM、PCM/MBS:PCMに対する単位MBS、BWch/MBS:体重 変化に対する単位MBS。
【成果の活用面と留意点】
乳検組織又は乳牛改良団体等における参考資料とし、酪農家個人では指導組織の支援を得つつ利用されたい。
【残された問題とその対応】
異なる環境効果を有する牛群での、これらの簡易指標の応用が為されていない。したがって、今後さらに気候および飼料体系の異なるフィ−ルドデ−タによる検証が望まれる。
【 その他 】
研究課題名:乳牛育種における飼料利用性向上をめざす選抜指標の活用
予算区分 :道 費
研究期間 :昭63年〜平4年
担 当 :根釧農試 酪農第一科
「平成6年度普及奨励ならびに指導参考事項」 P.536