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畜産試験場

令和5年度に実施する研究課題


1.安定多収な牧草・飼料作物品種の開発

地域適応性試験

公的機関が育成した育成系統について、道内各地における適応性を検定、評価し、優良品種選定の資とする。 

  チモシーの地域適応性検定試験(令和3~5年度)

飼料作物品種比較試験
(昭和55年~)

民間育成系統および海外導入品種の適応性を明らかにし、優良品種選定の資とする。 

 ①牧草類品種比較試験

  第6次オーチャードグラス品種比較試験(令和3~5年度)

  ペレニアルライグラス品種・系統の特性検定調査(令和3~5年度)

  第10次チモシー(中生)品種比較試験(令和4~6年度)

  第7次オーチャードグラス品種比較試験(令和4~6年度)

  第3次イタリアンライグラス品種比較試験(令和5~7年度)

  第7次シロクローバ品種比較試験(令和5~7年度)


 ②とうもろこし(サイレージ用)品種比較試験(昭和61年度~ )



2.地帯別高品質自給飼料生産技術の確立

土壌凍結地帯の放牧草地におけるペレニアルライグラス追播技術高度化事業
(令和3~5年度)

放牧適性と栄養価に優れるものの越冬性に劣るため道東地域での栽培が推奨されていないペレニアルライグラスについて、道東の草地における導入実態を調査するとともに、追播による導入方法およびその効果を検証する。

子実用とうもろこし(国内濃厚飼料)の安定多収生産技術の開発
(令和4~6年度)

濃厚飼料の自給率を向上させるため、子実用とうもろこしの国内生産拡大を図る。そのため、寒地に適する登熟性に優れた高能力品種として2種類以上を選定する。

裁植様式の変更による飼料用とうもろこし多収化技術の開発
(令和5~7年度)

飼料用とうもろこしで現在推奨されている裁植密度(7,500本/10a)と比較して収量が5-10%多く、耐倒伏性は同等以上となる裁植様式を提示する。

子実用トウモロコシF1系統の赤かび病抵抗性検定試験
(令和5~7年度)

F1系統の赤かび病抵抗性を評価する。

サイロマネージメントの効率化に向けた発酵品質予測技術の開発
(令和4~5年度)

サイロ密閉後、開封前に原料草の成分や詰込条件等からサイレージ発酵品質を予測する技術(小規模サイロにおける発酵産物の予測が相関係数0.8以上)を開発する。

高水分牧草サイレージ調製時におけるギ酸耐性株を含む新規乳酸菌・酵素製剤の添加効果
(令和5~6年度)

ギ酸耐性株を含む新規乳酸菌・酵素製剤の添加による高水分牧草サイレージの発酵品質改善効果を明らかにする。加えて、ギ酸との併用添加がサイレージ発酵に及ぼす影響を明らかにし、ギ酸併用添加技術開発のための基礎的知見を得る。

データ駆動型スマート自給飼料生産・飼養管理システムによる持続可能な酪農産地形成の実証
(令和4~5年度)

空撮画像や気象データを利用した圃場状態の見える化や収量・収穫適期予測のシェアリング、工程管理のICT化により効率化した作業体系の構築を行うことで、産地全体の自給飼料の収量やサイレージ品質を向上させ、委託酪農家の乳生産とし収益性の向上を図る。


3.自給飼料に立脚した乳牛の飼養管理技術の開発

道内粗飼料の近赤外分析サービスの品質管理
(令和5~7年度)

道内で統一供用されている飼料成分分析用近赤外分析検量線について年度ごとの精度を確認し、必要に応じて修正を行う。

再生敷料の製造過程における乳房炎原因菌の動態評価
(令和4~8年度)

複数回の切返しにより再生敷料を製造している農場において、乳房炎原因菌の動態を評価する。

繊維消化性を指標とした牧草およびトウモロコシの乳牛への給与技術の確立
(令和5~8年度)

飼料自給率70%を目指し、様々な粗飼料のNDF消化性と泌乳牛の乾物摂取量の関係を明らかにすることで、粗飼料からの栄養摂取量を最大化する、粗飼料の組み合わせを提示する。


4.新農業資材の実用化

除草剤・生育調整剤(昭和45年~)

各種除草剤の実用性について検討する。

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