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網走水産試験場

管理対象資源の生態・資源変動に関する研究について| クロガシラガレイ

クロガシラガレイ

クロガシラガレイの回遊・分布

外海系群:日本海で生まれ、オホーツク海で着底後、成熟とともに再び日本海へ産卵のため回遊します。
湖沼系群:サロマ湖や能取湖などを生活史の場としています。
さらに姿、形の似たクロガレイも混在するため、資源評価を一層困難なものとしています。

クロガシラガレイ系群別の成長

カレイ類では、一般的に雌の方が成長の良いことが知られています。系群別にみると、日本海へ産卵回遊する系群(北部日本海~オホーツク海)の方がサロマ湖系群より成長の良いことがわかります。この原因は、海域における魚の密度や餌量の違いと考えられています。 
    • クロガシラガレイ系群別の成長曲線  雌雄別
      図 クロガシラガレイ系群別の成長曲線 雌雄別

クロガシラガレイ産卵場調査(サロマ湖)

産卵場の分布を把握し、産卵環境保護のための基礎資料とします。
カレイ類には珍しい付着沈性卵です。 
    • クロガシラガレイの成熟卵

      直径は約0.8ミリメートル前後で外側に粘着層があります。

    • クロガシラガレイの発眼卵

      5月 サロマ湖内

    • クロガシラガレイ卵の分布(サロマ湖)

      サロマ湖内のみならず、外海でも産卵が確認されました。
      これらの産卵環境を保護していくのは、大切なことです。

お問い合わせ先

調査研究部 管理増殖グループ

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  • 電話番号: 0152-43-4591
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  • メール:abashiri-fish@hro.or.jp