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中央水産試験場

海況速報(2011年02月)

平成22年度 第6号(通算 No.138)
平成23年3月7日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

2月上旬~2月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
対馬暖流(指標:100m層水温6℃以上)が本道沿いを流れています。また,対馬暖流の流量は例年並みです。
水温は,例年並みのところが多いですが,道北海域(北緯45度30分線)で,例年よりも1~2℃高い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,1月上旬から「平年並み」か「やや低い」で推移していましたが,2月下旬では「やや高い」になっています。
道東太平洋海域
道東沖を広く親潮が覆っています。また,道東沿岸では,沿岸親潮(*1,指標:水温2℃以下)がえりも岬まで流れています。
水温は,例年並みの海域が多く,例年よりも±2℃以上差のある海域はみられていません(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
沿岸親潮が胆振,日高の沿岸域を中心に道南太平洋を広く覆っています。津軽暖流は沿岸モード(*2)です。
水温は,沿岸親潮が分布する胆振,日高で約1℃,津軽海峡東口の100m以深で約1~2℃,例年よりも低くなっている海域がみられます(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2011年2月9日〜2月20日 (道北道西日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2011年2月15日〜2月23日 (道東道南太平洋海域)

金星丸がドックのため,道西日本海では北洋丸,道南太平洋では北辰丸により定期観測を実施しました。

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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