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中央水産試験場

ウガノモクの流体抗力実験

ウガノモクの流体特性

ウガノモクは大型多年生海藻と呼ばれ、何年にも渡り生き続ける海藻です。
その成体は7月頃に成長の盛期を迎え、8月に入ると根元付近から千切れ、流れ藻となり波間に漂っているのが見うけられます。
私達は、ニシンが卵を産みつける海藻群落としてウガノモクの群落を造ることを試みていますが、出来あがった海藻群落があっという間に千切れ、流されては元も子もありません。
そこでウガノモクについて、どの程度の流れが作用すると、どの程度の力がその根元に掛かるのかを調べました。

三成分力計という力を計る機械の先にウガノモクを取り付け、横方向に流れを与え、その時の抵抗としての力を計測しました。
    • 実験の様子写真
下の図は、この実験の結果です。横軸に流れの速さ、縦軸に抵抗となった力(単位N;ニュートン)をとっています。
全体の傾向としては、作用する流れが速くなるとその分抵抗も大きくなっています。
しかし、それぞれのウガノモクによって、抵抗の大きくなり方が違っているのがわかります。その原因の一つとしてウガノモクの成長の程度、すなわち葉の繁り方の違いが考えられます。
    • 実験の結果図

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