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稚内水産試験場

概要

概要沿革

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概要

稚内水産試験場は、日本の最北端にある水産試験場です。
これまで道北海域の主要な漁業対象種であるホッケやスケトウダラ、カレイ、ケガニなどの資源動向の把握や、ホタテガイ、エゾバフンウニ、リシリコンブなどの栽培漁業の推進に努めてきました。
平成10年に新築された庁舎は、 遺伝学的な手法を用いて系統群の解明などが可能となる遺伝実験室、計量魚群探知機の音響データを高精度で解析することが可能となる資源解析室など、最新の設備により、資源動向の把握が迅速かつ的確に進められることになりました。
また、今後の道北海域における「つくり育てる栽培漁業」のより一層の推進を目的に飼育実験棟を新設し、栽培対象種の生態の把握や中間育成技術の開発に向けて様々の試験が可能となりました。
これらの研究施設や試験調査船「北洋丸」を活用しながら、積極的に水産資源に関する試験研究を実践し、道北海域の漁業に役立つ情報を提供していきます。
さらに、現在実施しているサハリン漁業海洋学研究所との共同研究を今後も積極的に推進し、国際交流の拠点としての役割を担っていくほか、道立試験研究機関で唯一の海獣類の研究拠点として海獣類に関する情報の収集や基礎的な調査などを実施します。
そのほか、水産に対する地域住民の理解や協力を得るため、場内に整備されたギャラリーや展示水槽を積極的に活用して水産の情報を発信するなど、地域との結びつきを強化します。

名称

地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 
水産研究本部 稚内水産試験場

所在地

北海道稚内市末広4丁目5番15号
連絡先
電話番号:0162-32-7177(代表)総務部総務課 
ファックス番号:0162-32-7171 

沿革

年月出来事
明治43年第一期北海道拓殖計画の実施に伴い、北海道水産試験場宗谷駐在所として、稚内町本通り北1丁目に開設
 
大正6年北海道立水産試験場宗谷支場に改称
 
昭和4年稚内町宝来通り5丁目に新庁舎を 新築(約1221坪) 
 
昭和6年北海道立水産試験場稚内支場と改称
 
昭和25年国立試験研究機関の機構改革により、北海道立水産試験場稚内支場と北海道区水産研究所稚内支所が併置 
昭和26年試験調査船北鴎丸(42トン型)を建造
昭和38年北鴎丸の代船として、南茅部町より栄光丸(114トン型・昭和31年11月進水)を購入、底びき装置新設して配置
昭和39年北海道立水産試験場の機構改革により、道内5水試(中央、函館、釧路、網走、稚内)が開設、稚内支場は北海道立稚内水産試験場に改称。事業担当区域が、宗谷、留萌の2支庁管内となる。併置の北海道区水産研究所稚内支所は廃止
昭和41年11月稚内市宝来4丁目に、コンクリートブロック平屋建の実験庁舎364平方メートル(冷蔵庫、生物飼育実験室、培養室、化学実験室、加工場)を新築
昭和42年12月鉄筋コンクリート2階建庁舎607及び付属建物(漁具倉庫、物品庫、車庫等)を新築 
昭和49年8月栄光丸の代船として、試験調査船北洋丸(275トン型、ディーゼル1300馬力)を建造
平成元年4月水産試験場の体制整備により、企画総務部を新設
平成6年4月水産試験場の体制整備により、水産技術専門技術員を配置
平成7年2月試験調査船北洋丸(237トン型、ディーゼル1600馬力)を建造
平成7年6月水産試験場の体制整備により、加工研究室を廃止
平成10年9月稚内市末広4丁目に、管理研究棟(鉄筋コンクリート2階建2677平方メートル)、飼育実験棟(1476平方メートル)を新設
平成13年4月水産試験場の体制整備により、水産技術専門技術員を道内3水試に集約
稚内の水産技術専門技術員を廃止の上、中央水試へ配転
平成22年4月北海道の機構改正(試験研究機関の独立行政法人化)に伴い、新たに創設された地方独立行政法人 北海道立総合研究機構に移行