4-9 リグニン発泡体としての利用
4-9 リグニンの発泡体としての利用
昭和40~49年
リグニンの有効的利用の1つとして,これにフェノール,ホルムアルデヒドを共縮合させてリグニン樹脂を作り,合板用接着剤として,あるいは発泡させて断熱材・パネル中芯材料として用いる研究を行ないました。この発泡体は茶色で大部分が独立気泡からなっており,耐火性,断熱性にすぐれていますが,反面,ユリア樹脂,フェノール樹脂などのほかの熱硬化性樹脂の発泡体と同様,泡膜の危弱性が大きいという欠点があります。以下に関連する文献を以下に示します。
リグニンの利用について
林産試験場月報 187号 1967年 8月
著者: 阿部勲
リグニン樹脂発泡体に関する研究
第1報 リグニンのろ過試験
第2報 リグニンのアルカリ分解試験
第3報 レゾール型縮合法による発泡性
林産試験場研究報告 53号 1969年 3月
著者: 森滋 阿部勲 北村維朗 峯村伸哉 窪田實 斉藤勝
リグニン樹脂発泡体充填ロールコアの製造
林産試験場月報 229号 1971年 2月
著者: 峯村伸哉 斉藤勝 平田三郎