これまでわたしたちは、木ざいや木製品(もくせいひん)を買うときに、その木ざいがどんな森から来たものなのか、あまり気にすることはありませんでした。
また、樹木(じゅもく)が伐(き)られた後の森のすがたも知りませんでした。
このことは、特に外国から来た木ざいについて言えることで、めずらしい生き物がすむ森から、本当は伐ってはいけない木を伐っていても、わたしたちには分からないのです。
気にしないでどんどん使っているうちに、いろいろな動物のすみかをうばい、大切な森林をこわす手助けをしてしまっていたかもしれないのです。
しかし、森林認証(にんしょう)ラベルのついた木ざいには、どこの森林から出た木ざいなのかがわかるしくみになっていますので、わたしたちは、買おうとする木ざいがどんな森から来た木ざいなのか考えるようになります。
みんながかんきょうにやさしいラベルつきの木ざいを選ぶようになると、どの森林でもかんきょうのことを考えた林業が行われるようになり、どんどんラベルつきの木ざいが売られるようになるでしょう。
このラベルには、そうした期待がこめられています。
北海道でも、この森林認証ラベルのついた木ざいを出せるところが少しずつふえてきています。
木ざいだけではなく、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙せいひんでも、ラベルがついたものが出ています。
ものを買ったときに入れてくれる紙ぶくろに、森林認証ラベルがついていることもあります。
みなさんのまわりでも、ラベルがついた木ざいや紙せいひんが見られるかもしれません。もし見かけたときには、ラベルの意味を思い出してください。