人工林は、人の手によって作られる森林です。
手入れが行われなくなると、人工林はあれてしまい、いろいろな問題が起きます。
たとえば、下草をとりのぞいてやらないと、なえ木の生長がじゃまされてしまいます。
また、枝(えだ)打ちをしないと、建物に使うための節(ふし)のない木材はできません。
間伐(かんばつ)をしないと、細くて弱々しい木が多くなり、風や雪でおれたりたおれたりすることがふえてしまいます。
風や雪のためにたおれた木は、やがてかれてしまいます。
かれて本数がへった人工林は、水をたくわえるはたらきや、二酸化炭素(にさんかたんそ)を吸収(きゅうしゅう)して酸素(さんそ)を作り出すはたらきが落ちてしまいます。
また、間伐をしないと、枝や葉がこみ合って地面に日光が当たらなくなり、下草がまったく生えず地面がむきだしになることもあります。
こうなると雨がふったときに土がけずられ、流されやすくなります。
土砂災害(どしゃさいがい)をふせぐどころか、ぎゃくに災害を引き起こすかもしれません。