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オオカエデアケハダニ

オオカエデアケハダニ
被害の特徴
樹 種 カエデ属(イタヤカエデなど)。
部 位 葉。
時 期 春~秋
状 態 葉にできた凹凸に層状に網が張られる。その中に体長約0.4mmのダニがいる。ダニは暗い赤色。

和名  オオカエデアケハダニ(文献2007など)

学名 命名者・年   Eotetranychus dissectus Ehara, 1987

分類  ダニ目Acari、ケダニ亜目Prostigmata、ハダニ科Tetranychidae


形態  文献2007。

寄主  イタヤカエデやカエデ(文献2007)。

生態  イタヤカエデの葉にできた凹凸に層状に網を張り、その中に生息する;札幌では5月上旬に産卵が始まり、5月と9月に個体数がピークとなり、10月中旬~11月上旬に活動を終える;この間、3~4世代を経過する;雌成虫は樹皮の割れ目に入り越冬する(文献2007)。

分布  北海道ほか(文献2007)。

被害  カエデ属の害虫とされているが(文献2006)、被害実態は不明である。


文 献
[2006] 日本応用動物昆虫学会(編集), 2006. 農林有害動物・昆虫名鑑, 増補改訂版. 387pp. 日本応用動物昆虫学会, 東京.
[2007] 江原昭三・後藤哲雄・上遠野富士夫・岡部貴美子, 2007. 植物ダニ類の見分け方. 120pp. 日本植物防疫協会, 東京.

2010/3/31