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林業試験場

2000年有珠山噴火関連論文

光珠内季報124号(2001年10月)掲載


『2000年有珠山噴火による森林・樹木の被害の形態』

林業試験場 寺澤和彦・佐藤 創

抄録

 西山西麓火口群の周辺の民有林における調査の結果,火口直近の林分では,トドマツ造林木の枝の下垂,幹の折損・湾曲・傾斜などがみられ,広葉樹でも枝・幹の折損や着葉量の減少がみられた。ただし,このような被害林分の分布は火口周辺のごく限定された地域にとどまっていた。

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『2000年有珠山噴火による火山灰の化学性』

林業試験場 佐藤 創・寺澤和彦

抄録

 2000年有珠山噴火開始から約4ヵ月半経過時に,西山西麓の火口群付近で火山灰を採取し,化学性を分析した。pHは1977年噴火の際と同様,弱アルカリ性を示すものが多かったが,Ca,Mg,K,Naなどの置換性ならびに水溶性陽イオン類濃度は1977年噴火に比べて,高い値を示した。

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