■支援の背景
　当該企業では、山間部の工事現場や河川上流域など、商用電源利用および通信回線工事ができない屋外環境を遠隔地から監視するために、太陽電池による独立電源供給で静止画を録画し、ネットワーク経由で転送できるフィールド用ネットワークモバイルカメラを開発、販売しています。
　今回、これまでの商品に使われていたフラットタイプの太陽電池に代わり、より高効率な球状太陽電池モジュールを搭載した新製品を開発するにあたり、筐体のデザイン開発や試作開発の支援を行いました。

■支援の要点
１．球状太陽電池のモジュールのドーム形状を活かした筐体デザイン
２．光造形システムの活用による試作パーツの制作
３．カラーリング、ロゴタイプデザイン


■支援の成果
１．球状太陽電池モジュールのドームを下面のネットワークカメラ側にも流用した事で、従来製品と比べてよりコンパクトかつ一体感のあるフォルムを持ったデザインを実現できました。
２．製品試作では光造形システムを活用する事で迅速に実商品レベルのプロトタイピングを行うことができました。
３．東京で開催されたセキュリティーショーに試作機「MOS　FREE(モス・フリー)」を出品し、好評を得ました。引き続き商品化に向けた開発に取り組んでいます。