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工業試験場

技術支援成果19/エネルギー関連技術 (技術指導)

技術支援成果19/エネルギー関連技術 (技術指導)

廃LPGボンベをリサイクルした薪ストーブ の開発
Development of Firewood Stove made of Waste LPG Bomb

環境エネルギー部 上出 光志
■支援の背景
 当場では、これまでに道内の刑務所の作業製品、たとえばストーブ、バーベキューコンロなどの燃焼関連機器の評価を行ってきました。国内の公設試験研究機関でこれらを評価できる設備と豊富な経験を持つのは国内では当場だけです。このような背景から、三重県の刑務所からの依頼にもとづき、作業製品である、廃LPGボンベを利用した薪ストーブについて、評価及び改善すべき点を明確にし、今後の開発の指針を示しました。

■支援の要点
1.空気送入方法の検討・・・二次空気の適正供給による一酸化炭素生成量の軽減
2.暖房効率の向上・・・内部構造の変更
3.ガラス扉の改良・・・炎の可視化、汚れの防止、おきの転倒防止


■支援の成果
1.一酸化炭素、煤の低減のため新たに二次空気口を設置します。
2.火炎が滞留せずに直接排出するため、邪魔板を設置して滞留時間を確保します。
3.扉内部に火格子を取り付け、おきの転倒を防止しましす。また、ガラス扉内面に空気を送入し、煤の付着を防止します。
4.これらの改良により、製品化への見通しが付きました。さらにストーブの改良を行い性能を向上させ、製品化する予定です。

三重刑務所 〒514-0837 三重県津市修成町16の1 Tel.059(226)9144
お問い合わせ先
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