技術支援成果5/生産技術の高度化
技術支援成果5/生産技術の高度化
短期実用化
品質工学を用いた乗り心地チューニング作業の支援
Technical Support for Tuning Work of Ride Feeling by Quality Engineering
ものづくり支援センター | 神生 直敏 |
■研究の背景
近年、一般乗用車だけでなく作業機などの大型車両においても「乗り心地」が重要視されています。 ㈱ワーカム北海道では、貨物用車両の乗り心地を改善するために、サスペンションパーツの選定を目的に走行テストを繰り返し、 チューニング(調整)作業を行っています。チューニング作業の改善方法について工業試験場に相談があり、 品質工学におけるパラメータ設計手法を用いた効率的なチューニング方法を支援しました。
■研究の要点
- 従来の乗り心地評価方法の調査およびチューニング可能なパラメータの抽出
- 品質工学におけるパラメータ設計手法の習得
- L18直交表実験による最適条件の選定と効果確認
■研究の成果
- 従来の乗り心地に関する評価方法について調査し、チューニング可能な項目8種類を抽出しました。
- パラメータ設計手法に関する勉強会等の開催により、実験計画の作成方法や評価方法について、習得することができました。
- L18直交表実験による段差走行実験で得られた最適条件でチューニングを実施した結果、 従来より短期間の走行実験で、チューニングを完了することができました。
- 今後、工業試験場の研究成果等を活用して、乗り心地の総合的な評価技術の開発を進める予定です。
㈱ワーカム北海道 勇払郡むかわ町米原489 Tel.0145-42-3133