■研究の背景
　当場では、製糖工業から多量に排出されるライムケーキを原料とした高反応排煙処理剤の開発を行っています。 開発においては、試作した排煙処理剤の酸性ガス除去性能を評価する必要があることから、排煙処理性能評価装置を製作し、 排煙処理剤として使用されている各種消石灰について性能評価を行いました。

■研究の要点
１．ゴミ焼却排ガスを想定した、HCl:1000ppm、SO2:500ppm、水分15%の模擬排ガスによる試験
２．排煙処理剤である消石灰が約200℃の模擬排ガスによって流動化するガス流量の設定
３．消石灰使用量を約6gとし、試験に要する時間を1～2hrに設定
４．HCl、 SO2濃度の連続モニタリング

■研究の成果
１．図１に示す排煙処理性能評価装置を用い、各種消石灰の酸性ガス成分除去性能を短時間で評価することが
　　できました。
２．試作高反応消石灰による酸性ガス除去率は、一般の消石灰よりも高く、市販高反応消石灰と同等あるいは
　　それを上回るものでした。