■研究の背景
オホーツク最大の産業遺産である「鴻之舞金山と上藻別駅逓」を守る活動が認められ、平成20年に上藻別駅逓が 有形文化財として登録され、平成21年には上藻別駅逓保存会が手づくり郷土(ふるさと)国土交通大臣賞を受賞しました。 当保存会より、登録記念品の製作に関する相談を受け、小物鋳造品を扱う㈱フジワラと共に、 微細造形技術を用いた記念小判の製品化を行いました。

■研究の要点
１．光造形による微細模様マスター型の作製
２．ラバーキャストにおける鋳造方案の検討
３．鋳造品の仕上げ方法の検討

■研究の成果
１．表面、裏面それぞれ別々に造形し貼り合わせることで、文字飛びなどの欠陥を解消しました。
２．素材の種類、湯口、湯道の形状及び数などを検討することで作業性の良いラバーキャスト法を実現しました。
３．卓上バレル研磨機の導入と適正な研磨材の組み合わせを選定することで、製品として耐えうる仕上げ面を
得ることができました。
４．上記指導のもと、記念小判を製品化することができました。