第4話 夏の住まい方

夏を涼しく過ごすための住まいの工夫(H25.7)

建築研究本部 北方建築総合研究所 北谷 幸恵(きただに ゆきえ)

1年で最も暑いこの時期、家の中では涼しく過ごしたいものの、エアコンを買ったり、使うのはもったいない!とお考えの方も多いはず。熱中症には注意が必要ですが、なるべく電気は節約しつつ涼しく過ごしたいものです。
そのためには、日よけを使って暑さが入り込むのを防ぎ、通風により涼しさを取り込むことが基本です。今回は、これらの方法についてご紹介します。

  まずは、窓の日よけです。夏になるとホ-ムセンタ-では「すだれ」や「オ-ニング」を見かけます。また、ゴ-ヤなどの緑のカ-テンは見た目も涼やかです。こうした日よけの最も効果的な使い方は、窓ガラスの「屋外側」に設置することです。太陽光が日よけに当たると日よけが暖められ、さらには周辺の空気を暖めます。そのため、ガラスの室内側に日よけを設置すると、結果として室内の空気を暖めてしまい、日よけの効果が小さくなってしまうのです。

屋外側での日よけが難しい場合には、遮熱カ-テンやガラス用遮熱フィルムも市販されています。ただし、1年中、放置したままですと、冬のせっかくの日射熱も入りづらくなりますので、取り外しや収納がしやすいタイプを選択することがコツです。

  次は、通風です。通風では、風の「入口」と「出口」の両方を作ることが大切です。例えば、南側の大きな窓を開けても、それだけでは風はあまり入りません。けれども、北側などの異なる方位の窓を少しでも開けると、ス-っと風が通ることがあります。風上の窓では室内に入り込もうとする風自体の圧力が加わるため、風が入りやすくなります。逆に、風上以外の方位の窓では、屋外に吸い出される方向に圧力がかかります。そのため、風上に入口、それ以外の方位に出口を作ると、風の流れがスム-ズになるのです。住宅地の風向きは場所や時間帯によって異なるので、色々お試しください。

また、北海道は真夏でも夜には大抵涼しくなります。夜の涼しさを家の中に溜めておけば、次の日に涼しくなる効果があります。住宅の中の空気は、煙突と同じように下から上へ流れるので、2階建てであれば1階と2階の両方の窓が開いていると、風がいっそう流れやすくなります。

通風をする際の雨、防犯などに配慮した窓として「ドレ-キップ窓」があります。このような窓が設置されていない住宅でも、開閉ストッパ-など市販の防犯グッズが利用できないか、検討してみてはいかがでしょうか。

それではどうぞ、夏を涼しくお過ごしください。

 

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