北辰丸竣工記念 道総研セミナー「北海道の海を科学する試験調査船」

平成26年11月に釧路を拠点として活動する「北辰丸」の第三代調査船が完成したことを記念して、試験調査船の歴史や活動、研究成果等を紹介するセミナーを開催しました。

北海道漁業の縁の下の力持ち「試験調査船」の、普段見ることのできない様々な活動の様子を、写真や動画も交えながらご紹介し、札幌市内外から90名の方々にご参加をいただきました。

  • 日時  平成27年2月14日(土)13時10分~15時30分
  • 場所  北海道立道民活動センター かでる2・7 820研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)

 

こんなお話をしました

 

講演1 「三つの海を調べる三隻の試験調査船」 釧路水産試験場 主査 板谷 和彦

講演2 「新北辰丸のみどころ!~最新の調査機器~」 釧路水産試験場 主査 佐藤 充

講演3 「見えない海底の状況を音で調べる~地質研究所と水産試験場の連携と今後の可能性~」 地質研究所 主査 内田 康人

当日の様子です

 
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休憩時間には、試験調査船の研究成果や調査器具、新北辰丸の建造・調査風景の動画等をご覧いただきました。

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質問にお答えします

 

質問

回答

試験調査船の乗組員、調査員、研究員等の役割の違いを教えてほしい。

乗組員は船の運航に従事し,研究員が調査の指揮とデータ収集を行います。停船して観測をする際には、乗組員も調査員として海水標本の採取、魚類標本の測定などの調査に従事します。

試験調査船で調査等のために漁獲した魚類は、その後どのように処分されるのか。

調査対象となる魚類は船内にて冷凍保管し、入港後に水産試験場の研究室にて生物測定・分析に用いられます。調査対象以外の魚類は計量後に海中還元します。

旧北辰丸はスクラップされたのか。それとも、売船されたのか。

売却されました。詳細は道総研 中央水産試験場のホームページに掲載されております。

http://www.fishexp.hro.or.jp/cont/central/section/soumu/bid/tkh4vd0000004n93.html#sBid

海中での藻類や動物性プランクトン(ヒドロ虫)の分布状況や性質などを教えてほしい。

海中に生息する藻類には岩礁等に着生する海藻類すなわち紅藻類(ノリ等)、 褐藻類(コンブ等)、緑藻類(アオサ等)のほか、浮遊(プランクトン生活)性の珪藻類等があります。北海道沿岸では海藻類は一般に例年光の強くなる56月頃に最も量が多くなりますが、珪藻類はまだ海が冷たい(その代わり植物に必要な肥料が豊富な)34月頃に多くなり、ホタテガイ等の貝類やミジンコ等の動物性プランクトンの餌となります。
ヒドロ虫類は、クラゲの仲間の大きなグループの一つで、日本周辺には500種以上もいるといわれています。クラゲから生まれた卵が幼生を経て固着生活に移り、再び クラゲを放出する、という複雑な生活をしています。種類によっては「ヒゲコンブ」の原因となるような、クラゲを放出するための「枝」を、コンブ等の基質に付着させて生活する種類もあります。
※回答:中央水産試験場 海洋環境グループ

海底の水温上昇により、従来住んでいた魚が住めなくなり、代わりに暖かな海に住んでいた魚が住みはじめているという話を聞いたが、北海道の海でもそういった影響はあるか。また、影響がある場合、今後どうなってゆくのか。

現在は、暖水系の魚の来遊数が過去に比べて増えていいるという所にとどまっています。今後どのように推移するか調べるため、経過を注意深く見ていく必要があります。

案内ちらし

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