会場からでた質問にお答えします。

雪かき

 

質問内容

回答

S字状に曲がった柄をもつ「UD雪スコップ」の開発には北海道大学も関わったそうですが、どの部局が関わったのでしょうか。

北海道大学の体力科学の先生に、運動の負担に関してご意見いただきながら、共同研究を進めました。

濡れ雪の場合、スコップに雪がつかないでしょうか。

濡れ雪の場合はどんなスコップでも雪が付く可能性があります。雪が付くと体への負担が増えます。雪が付かないよう、雪離れがよくなるような工夫が必要です。

「UD雪スコップ」は一般男性用の商品ですか。女性用に小さめの商品は必要ないでしょうか。

「UD雪スコップ」は商品群の中では小さめで、男女兼用の商品となっていますが、より小さなスコップに対するご要望があることを製造元へ伝えます。

屋根雪対策

 

質問内容

回答

落雪屋根で安全に雪下ろしをする方法はないでしょうか。

落雪屋根での雪下ろしは、すべりやすい条件で行っているので、安全帯あるいはヘルメットのどちらかを使うのが基本となりますが、素人の大工仕事のようなもので、非常に大きなリスクを伴います。そういった情報を知らないまま作業するのが最も危ないことから、研究者でホームページを作成しました。(http://yukikaki.jp/index.html)必要な道具や、手順を掲載しているので、最低限こちらを見て、作業していただきたいと思います。

しかし、最も推奨するのは、お金はかかりますが業者に依頼することです。1回事故に遭うと取り返しが付きません。専門の方に頼んでいただくのが一番です。

家を建てたばかりの頃は屋根に雪が積もりませんでしたが、マンションなどが建設され周囲が高くなると雪が積もるようになり、今では80cm以上になります。解決方法はありますか。

周辺に建物が立つことによって、雪が積もりやすくなることは実験的にも証明されています。プレハブを十数等グラウンドに並べて雪の積もり方を調べたところ、囲まれた建物の上が一番雪が積もっていました。周辺の状況が変わると雪が積もるようになります。

どう対処するかは、雪が積もることで生活に支障があるかどうかが視点となります。ふすまが開かないことがあるとか、雪庇ができて困るとか、生活上の問題が生じているのであれば、定期的な雪下ろしが必要です。そうした問題が生じていないのであれば、屋根に雪が積もっていても春になれば解けるので、安全上問題はありません。

落雪屋根に雪止めを設置することは、屋根の構造上(強度上)問題ないのでしょうか。

雪荷重の大きさは屋根の勾配によって異なります。道の条例では屋根材が滑りやすい金属板の場合、30°で平らな屋根(勾配0°)の7割程度、60°でゼロとしてもよい規定となっています。

仮に雪荷重をゼロと見込んで設計した落雪屋根に雪止めを付け、大きな雪荷重が作用した場合には、構造上(強度上)の問題が生じる可能性があります。

勾配が急な落雪屋根で雪止めを新たに付ける場合は、どのくらいの雪荷重まで耐えられる仕様か、事前に確認する必要があります。また、落雪屋根に取り付けた雪止めにも大きな荷重が作用しますので、自治体の条例や、当研究所が作成した簡易計算ファイル(http://www.hri.pref.hokkaido.jp/provide/software-yukidome.html)などに基づいて、雪止めを設置する必要があります。

そもそも落雪屋根は雪荷重を考慮しているのでしょうか。

雪荷重の大きさは屋根の勾配によって異なります。道の条例では屋根材が滑りやすい金属板の場合、30°で平らな屋根(勾配0°)の7割程度、60°でゼロとしてもよい規定となっています。

60°以下の屋根では勾配に応じた雪荷重を考慮していると考えてよいでしょう。ただし、雪荷重の規定は度々改訂されていますので(直近では平成12年)、年代毎に規定が異なることに留意する必要があります。また、雪荷重を算定するための垂直積雪量(積雪深)は地域毎に値が異なりますので、詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください。

無落雪屋根は、設計上の屋根積雪までは構造計算上つぶれないとの説明でしたが、そのときに地震が発生した場合も大丈夫なのでしょうか。最大積雪深における地震は設計で考慮されているのでしょうか。

積雪荷重の最大時に地震荷重が同時に作用する確率は極めて低いことから、現在のところ、道の条例では地震荷重が作用する時には積雪荷重を最大値の0.5倍とすることとしています(H25.12現在)。積雪荷重と地震荷重の複合作用については研究途上であり、雪荷重が地震力を増す方向に働くケースと屋根雪が滑ることなどにより地震荷重を減ずる方向に働くケースがあるという両方の説があります。本件は北海道の建築物の安全上、重要な課題と認識しておりますので、今後も研究を進めていきます。

落雪屋根の雪下ろしの際、すべらない長靴や、道具など具体的な提案はありますか。

数値的な確認はとれていませんが、プルームボールという氷上競技で使われるシューズが滑りにくいという情報があります。しかし、転落防止には不十分であり、落雪屋根の雪下ろしの際には、命綱等の安全装備を使用する、屋根材が露出しない程度の雪を残すことが基本です。

命綱をつける際はどういう風につけるとよいのでしょうか。

命綱を直接腰に巻くと、転落・宙釣りとなった際に背骨(脊椎等)を傷める危険性があるので、作業者は安全帯や登山用のハーネスを使用し、強固な支点に固定した命綱と結ぶ必要があります。詳しくはホームページ(http://yukikaki.jp/index.html)で解説していますので、参考にしてください。

ペレットストーブ

 

質問内容

回答

ペレットストーブの燃焼部とペレットを貯蔵するところがくっついていますが、輻射熱で危ないのではないでしょうか。

ペレットを貯蔵するタンクと燃焼室の間には熱に対する遮蔽板が取り付けられており、ストーブの熱による発火の心配はありません。北海道型ペレットストーブは燃焼機器のメーカーのサンポットが開発を行い、対策は万全に取られています。

ペレットは引火性ですか。

引火性のある個体とは、1気圧において引火点が40℃未満のものを指します。ペレットの発火点は一般の木材と同じ250~260℃なので、通常の保管であれば発火することはありません。

ペレットストーブには、煙突等の排気工事が必要ですか。

今まで使われていた暖房機器と同じ排気形式のペレットストーブを使う場合、排気のための新たな工事は必要ありません。ただし、煙突形ペレットストーブで断熱煙筒を使用する場合は、それに合わせるため工事が必要となることがあります。また、強制排気(FE)式及び強制給排気(FF)式ペレットストーブでは、排気筒の径が太い製品もありますので、その時には排気筒用の開口を大きくする工事が必要となります。

現在の高機密住宅でもペレットストーブの使用は可能ですか。

使用可能です。ただし、煙突形や強制排気(FE)式のペレットストーブのように室内側から吸気をとるタイプは、外気を室内に取り込む吸気口が必要となりますので注意してください。

灯油ボイラーとランニング・導入のコスト比較はありますか。

ランニングコストについては、北海道が作成した「森林バイオマス事例集~ペレットストーブ・ペレットボイラーなどの活用事例のご紹介~」(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/rrm/grp/02/biomassjireishu.pdf)などを参考としてください。灯油価格の高騰によりランニングコストは灯油とほとんど変わりません。

導入コストは現状では灯油ボイラーの約5倍であり、助成制度なしでの導入は難しい状況にあります。

ペレットの価格や燃焼エネルギーについて、灯油との比較を教えてください。

木質ペレットの価格は製造工場ごとに違うので一概に言えませんが、灯油の発熱量1リットル当たり8,450~8,500kcalに対し、木質ペレットの発熱量は1kg当たり4,200~4,400kcalと約半分です。木質ペレットで灯油と同じ暖かさを得るためには、灯油の倍の量が必要になります。ペレットの価格が灯油価格の半分であれば、暖房コストは灯油と同じになります。

給排気筒はいらないのか。

排気筒は必要となりますので、ストーブの給排気形式に合わせ適宜取り付けをお願いします。

1日8時間使用した場合、8~10畳の広さに必要なペレットの量、代金を教えてください。

北海道型ペレットストーブの暖房出力は2,580~6,020kcal/hであり、寒冷地の木造住宅では19畳、コンクリート造であれば30畳までの暖房能力を持っています。燃料消費量は、最少燃焼で0.82kg/h、最大燃焼で1.7kg/hとなっており、ペレットの貯蔵量は16kgですので、連続燃焼時間は9~19時間となります。

ご質問の部屋の広さであれば、おおよそ中間の火力で燃やし続けるとして、燃料の消費量1kg/h程度と考えられ、一日当たり8~10kgのペレットが必要となると推測されます。

価格に関しては、製造工場毎に違うので一概に言えませんが、ペレットは10kg詰めの袋で売られていることが多いので、詳細は販売店や製造工場等にお問い合わせください。

本体の上でヤカン等、湯沸しはできますか。

一部の機種では可能ですが、北海道型ペレットストーブは上面に放熱のための開口が開いていますが、燃焼室の炎が直接当たっている訳ではないため、湯沸かしには適さないと思います。

なお、過去にストーブの上のヤカンをひっくり返すことによる事故があったため、ストーブメーカーではストーブ上の湯沸かしを推奨していません。ストーブの上で湯沸かしを行う場合は取り扱いに十分注意してください。

ペレットストーブは、現状、居間等のメイン暖房用と思われますが、ポータブル石油ストーブのような、可搬型で、小型で、安価なものができる可能性はありますか。

小型化を図るためには本体に内蔵されているペレット貯蔵タンクを小さくし、ペレットを外部から供給することになりますが、可搬性が失われることになります。このため、ポータブル型ペレットストーブの開発は難しいと考えます。

ペレット供給の問題点(安定供給、コスト)を教えてください。

北海道内にペレット製造工場は17ヶ所あり、安定的な供給は可能ですが、販売ルートや宅配システム構築の遅れが問題であると考えます。また、販売価格もペレットストーブが普及し需要が伸びることで、徐々に下がっていくことが期待されます。

冬の災害への備え

 

質問内容

回答

防災用品として、ホイッスルが1個あると便利ではないでしょうか。人間の声には限度があります。

そういったものも重要だと思います。非常時の備えには、3つのステップがあります。①いつ被災しても良いようなるべく「携帯」しておくもの、②避難する際に「持ち出す」最低限の備え、③ライフラインが止まり長期化した場合の「備蓄」です。

ホイッスルは、なるべく「携帯」していつ起こるか分かならい災害に備えるために重要なものです。ぜひ携帯してください。

防災の研究機関である「人と防災未来センター」のホームページ(http://www.dri.ne.jp/wordpress/index.php/utility/utility_checklist)で上記について、詳しくまとめられていますので、参考にしてください。

ページのトップへ