ヘレフォード種とホルスタイン種の交雑種の若齢肥育

清水良彦・森 鬨夫・太田三郎

新得畜試研究報告 2.15-22(1971)

 肉資源開発のため,ヘレフォード種(雄)とホルスタイン種(雌)との交雑子牛を粗飼料主体で若齢肥育し,発育・飼料の利用性・産肉性・経済性を乳用雄子牛のそれと比較した。
 試験期間中の増体日量は,交雑種 0.751,ホルスタイン種0.77kgでほぼ同じであった。終了時体重は交雑種 535.51kgに対し,ホルスタイン種561.8kgでホルスタイン種がややまさった。体各部の発育では,交雑種が胸幅,胸囲で,増加率が著しくまさった。舎飼期における飼料の利用性では,交雑種は育成期,肥育期ともホルスタイン種よりまさった。
 肉質では,脂肪交雑・脂肪付着・肉づき等で,明らかに交雑種がまさり,枝肉単価でホルスタイン種435円に対し,交雑種500円と大きな差がついた。以上の成績から,交雑種はホルスタイン種と比較して,発育ではやや劣るが,飼料の利用性・枝肉歩どまり,肉質でまさるため,濃厚飼料少給,粗飼料多給の若齢肥育法で中肉の生産ができると思われる。