粗飼料の飼料価値査定に関する研究
 第3報.青刈とうもろこしサイレージの品質改善と飼料価値査定に関する試験

石栗敏機

新得畜試研究報告 3.1-12(1972)

 コーンサイレージの品質を向上させるための改善策と,1代雑種コーンサイレージの飼料価値を検討した。早生品種(複交4号および交4号)を用いたサイレージは,評点合計が70・89点,乾物中TDN含量が69.8・72.6%,DEが3.15・3.33Cal/gDM で,各組成の消化率も高く,摂取量も多く,窒素の出納もすぐれていた。
 中晩生,晩生品種の交8号およびジャイアンツでも,乳熟期以降はTDN含量が 65%以上を示した。雌穂を有しない茎葉部分サイレージとの比較で.雌穂の混入程度とその熟度によってサイレージの飼料価値が決ることが判明した。
 この結果から,簡易な飼料価値推定の算出式を設けた。

  TDN=無水茎葉重×0.582+無水雌穂重×0.850,   DCP=無水茎葉重×0.047+無水雌穂重×0.068

 適確な栽培法に従い,収穫時の原料の雌穂率が高く,糊熟期以降に登熟が進む品種を用いることにより,飼料価値の高い高品質なコーンサイレージの調製が可能なことを明らかにした。