泌乳初期における濃厚飼料の給与量が産乳性,血液性状並びに繁殖性に及ぼす影響
 II.血液性状および繁殖性について

岸 昊司・八田忠雄・工藤卓二・佐野信一・谷口隆一

新得畜試研究報告 3.19-23(1972)

 ホルスタイン牛10頭を2群に分け,試験群には濃厚飼料をFCM量の1/3給与し,対照群にはFCM量の1/5給与して,分娩後14日目から16週間比較検討した。

  1. 臨床,血液検査から両群に消化器,肝臓並びに腎臓障害は認められなかった。
  2. 分娩後受胎するまでの日数の群平均は,試験群102日,対照群108日となり,また受胎に要した授精回数は試験群1.8回,対照群は2.4回であった。
  3. 乳房障害は両群とも1例ずつ認められた。以上から,泌乳初期に濃厚飼料を FCM量の1/3 程度給与した場合,繁殖障害については明確な結論が得られなかったが,血液性状,その他の臨床所見から,健康維持の点で支障がないものと思考された。