十勝地方における輪作草地に関する研究
 第1報 採草型混播組合せについて

田辺安一・土岐和夫・大原益博

新得畜試研究報告 3.31-38(1972)

 十勝地方における輪作草地の適正な採草型混播組合せを知るために,5草種の10組合せを年3回刈り,生草収量5t/10aを目標とし,2施肥水準で4か年間にわたって試験を実施した。
 チモシーはオーチャードグラスおよびメドーフェスクとの競合に,メドーフェスクはオーチャドグラスとの競合に,それぞれ弱いことが認められた。生草収量は4か年合計で22.99t/10a,年平均5.75t/10aに達し,組合せ間および施肥量間に著しい差はなかった。
 乾物収量は4か年合計で,イネ科牧草としてチモシーのみの組合せが,オーチャードグラスを主とする組合せより少収であった。TDN収 量は3か年合計で組合せ間に統計的に有意差が認められなかった。
 これらのことから,十勝地方における3~4年利用の輪作草地の採草型混播組合せは,基本的にはチモシーあるいはオーチャードグラスとアカクローバの組合せで充分であることを明らかにした。